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|ファンレス電源ユニットには自信あり
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定格出力1350W、最大出力1500Wを誇るハイエンド電源ユニットZEUSシリーズの「ZM1350」。+12Vを6レーンとシングルに切り替え可能。また、ファンの回転数を「フル」もしくは「自動」に切り替えることもできる。80PLUS Silver認証を取得済み。国内発売は本社のゴーサイン待ちということで、現時点では未定となる |
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編集部:
それでは電源ユニットについてもお聞きしておきたいと思います。日本市場でもまだ数は少ないですが、80PLUS PLATINUM認証取得の製品がチラホラ出てきました。SilverStoneとして予定はありますか?
Tony:
予定はあります。ただこればかりはコストが合わず、現時点でハッキリとしたプランを提示することはできません。市場のニーズなども調査しながらタイミングを図っていきたいと考えています。
逆にお聞きしたいのですが、日本市場でPLATINUM電源は売れているのでしょうか?
編集部:
あまり売れていないと思います。値段が高すぎる、各社出揃っていない、ユーザーはまだそこまで必要としていないなど理由はいくつかあると思います。ただ80PLUS GOLDの低容量モデルは好調のようです。例えば「STRIDER Gold」シリーズがそうですが、500W前後の低容量モデルの予定などはありますか?日本市場では意外にニーズがあると思いますが。
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2011年の年末を目処に80PLUS GOLDの新モデル「Strider Gold Evo」を投入する。搭載ファンをAir Penetratorの140mmモデル「AP141」に変更し、従来モデルより大幅な静音化を実現。変換効率も1%ほど上昇している。ラインナンップは750W/850W/1000W/1200Wの4モデルだ |
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Tony:
そうですね。他のチャネルからも要望が来ることがあります。ただ、現在の「STRIDER Gold」シリーズの品質を維持したまま、容量を下げたモデルを発売する場合、やはり他社の低容量モデルと比較してコストが合いません。かといって700W〜800Wモデルのように数量が出るラインでもないために、難しいというのが正直な感想です。
編集部:
SilverStoneといえばファンレス電源ユニットの「Nightjar」シリーズが有名ですが、現在では代を重ねて80PLUS Bronze認証の500Wモデル「SST-ST50NF」が発売されています。ここまでファンレスにこだわってきた理由を教えてください。
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ファンレス電源ユニットの「Nightjar」シリーズ。国内では500Wモデルの「SST-ST50NF」が販売中だ。同社の自信作となる製品で、他社製のファンレス電源との品質の違いをアピールしていた。その高い安定性が、工業用向けのユーザーから高い支持を得ているようだが、自作ユーザーとしては静音電源として注目したい |
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Tony:
一番は工業用向けの顧客からニーズが高いということです。ホコリ対策や防塵の必要性が求められる環境では「Nightjar」のようなファンレス電源は非常に好まれます。そのほかですと録音室といった静音性を高く求められるようなシーンでも重宝されているようです。もちろんHTPC向けという一般的なニーズもありますね。
「Nightjar」に関して言うと、実は開発当初の2004年から専門チームがあるんです。そのおかげもあってか不良率も大変低く、他社さんのファンレスモデルよりも市場から高評価をしていただいています。
編集部:
コレ、なぜSilver認証とかGOLD認証で出さないんですか?
Tony:
ハイエンド志向よりも安定性を確保するためです。一概には言えませんが、変換効率を上げるためには、それなりに部品点数も増えてきます。そうなると単純に不良率は上がることになりますね。一番に安定性を掲げている同モデルについていえば、変換効率を上げるために部品点数を増やすという選択肢はないということです。
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