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 Home > エルミタ的編集部で使ってみた OZAKIのiPadアクセサリ編
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2010年9月29日 18:39
TEXT:GDM編集部 Kaeru
 
自作ユーザーが使うiPadアクセサリ

 以前はノートPCを持ち歩いていた編集部員Kだが最近はもっぱらiPadオンリー。公衆無線LANが整備された秋葉原徘徊には、iPad WiFiモデルがあれば必要十分なのだ。
 ところで筆者は、これまでApple純正のiPadケースを使っていた。充電や同期を行う純正のDockと一緒になんとなく購入したものだ。この無頓着なセレクトに何の疑問も抱かずに過ごしてきたが、秋葉原を歩いていたら唐突にひらめいた。
 「自作ユーザーなら自作パーツ業界にからんだアクセサリを選ぶべきでは?」
 このナイスな思い付きに、猛暑でゆるみ切った脳がキリッと冴えた気がした。そもそも自作パーツ業界は年々落ち込みが激しいのだから、いちユーザーとしてエールを送るべきではないか? 燃えてきた。使命感さえ感じてきた。
 というわけで、ANTEC、CORSAIR、ENERMAXなど多くの自作パーツを扱う代理店、株式会社リンクスインターナショナルからiPadアクセサリをいろいろ借りてみた。



記憶に焼き付いていたOZAKIさん

COMPUTEX TAIPEI 2010 OZAKIブース
「COMPUTEX TAIPEI 2010」でのOZAKIブース
 ごっそり借りてきた製品には見覚えのあるキャラクターが。アフロ風ヘアの兄ちゃんのチャームが付属していた。この謎のキャラクターは印象深く、今年の「COMPUTEX TAIPEI 2010」でもブースを見かけた。名前は“OZAKIさん”であるらしい。OZAKIはスピーカーを中心とした台湾のサプライメーカーで、最近ではiPad/iPhoneアクセサリに力を入れている。ちなみに日本風の社名が気になるが、どうやら社長が親日家らしいという情報を得た。なぜ絵柄がアフロなのかは謎で、余計に気になっている次第である。それではiPadケースから見てみよう。



純正に引けをとらない高機能iPadケース

 まずは「iCort notebook」(実勢価格税込4,980円前後 発売中)。キャリーケースであり、スタンド機能もあるケースだ。機能的にはアップル純正ケースと同等だが、大きな違いは、装着時に「はめ込むだけ」というミニマルデザインだ。ただし、これがうまくフィットしなければ、残念ながらお粗末という結果になってしまう。
iCort notebook
「iCort notebook」(型番:IC836G)は、スタンドにもなるキャリーケース。装着したまま全コネクタが使用可能。H245mm×W198mm×D19mm、重さは220g。同素材のホワイト(型番:IC836L)も用意されている

 では、いざ。とばかりiPadを装着してみると・・・これは。なかなかのホールド感だ。見事にかっちりとハマっている。実際に何日も持ち歩いて試してみたが、ぐらつきや緩みは一切感じられなかった。
 スタンド機能は、外出時に仕事をしたいユーザーには特に重要だ。寝かせた状態で入力を試してみると、手首の角度に合うキー入力の快適さを体感できる。キーボードと同様、入力デバイスには使い勝手を追求したいものだ。動画やユーストリームを延々視聴したいときには寝かせずに立てて、テレビ画面のように活用して欲しい。

iCort notebook iCort notebook
本体を固定するのは数ミリしかないコバ部。だが絶妙なホールド性で安定感は抜群
iCort notebook スタンドをかけて寝かせるとキー操作がしやすい角度に。入力スピードが断然速くなる。ゲームや調べものなど長時間操作も、本体をそのまま平置きした場合よりも楽チンになった

 また純正ケースでは少々気になっていた表面にホコリが付いてしまう点も解消された。ほかにレザー調デザイン(型番:IC836U)もあるが、せっかくなのであまり見かけないこちらのクロス調デザインを選んでみたい。閉じた様子は上質な手帳の趣きだ。素材は合成皮革とプラスチックで、ほかの本皮製ケースとは比較にならないほど軽い。



実用性の高いスタイラスペン

 iPhoneと違い大画面だからタッチ操作に支障ないiPadは、手書きメモをとるのも楽しい。この場合は指でのタッチ操作よりもスタイラスペンのほうが狙いを定めやすく、特に文字が断然書きやすいのだ。
 スタイラスペン「iStroke L」(実勢価格税込2,980円前後 発売中)は、ポールペンとしても使えるのが魅力。わざわざ持ち歩いてますという気恥ずかしさがなく、胸に挿しておけばスマートに使える。スイスイ描けるため、お絵かきアプリやTO DOメモには、なるべく反応速度の速いアプリを選べばより快適だ。また、ブックアプリでお気に入り箇所をマーキングしたり、ゲームで素早く正確にタッチしたい時など、ミスタッチのストレスが軽減され非常に便利だった。

iStroke L iStroke L
「iStroke L」(型番: IP016B)。iPad、iPhone、iPod touchに対応する静電気式スタイラスペンであり、かつドイツ製のボールペンでもある。 タップ操作も手書きメモもスタイラスペンのほうが指よりも確実。スムーズな線を描く先端には特殊なゴムが使われている。カラーはホワイト(型番:IP016W)もあり。120mm×8mm×8mm、重さ17g

 ポールペンはあまり必要じゃない・・・そんな時は、ミニサイズのスタイラスペン「iFingerM」(実勢価格税込1,980円前後 発売中)が活躍する。重量わずか5gとコンパクトで、イヤホンジャックに挿して携帯し、使用時は抜いて使う。意外なほど着脱はスムーズで、挿しっぱなしにすれば強制的に携帯できる。自室に忘れたり、紛失の心配をしなくて済むのはありがたい。

iFingerM 「iStroke L」(左)と、「iFingerM」(右)
「iFingerM」(型番:IP015W)はイヤホンジャックに装着して携帯。もちろんiPhoneにも使える。ブラック(型番:IP015B)もあり。41mm×9mm×9mm、重さ5g
ビジネスにも好ましい「iStroke L」(左)と、指先サイズの「iFingerM」(右)。スタイラスペン初体験なら、持ち忘れを防げる「iFingerM」を選ぶと良いだろう



iPad本体の美しさを堪能するインナーケース

 製品を手にするとついつい内部構造が気になって開けたくなるのが自作ユーザーの常というものだが、ことApple製品に関しては換装できるわけでなし、自作心が燃えない(もちろん開けた例も多々あるが)。むしろ、プロダクトデザインの美しさを愛でたい類の製品ではないだろうか。そこで、iPad本体の13.4mmという薄さや背面のなめらかな曲線は素手で楽しめるインナーケースや、リンゴマークを楽しめる背面カバーを紹介しよう。

iCoat Velvet iCoat Velvet
「iCoat Velvet」(型番:IC839OR/実勢価格税込4,480円前後 発売中)。必要最小限のコンパクトサイズでかさばらず、内部は本体を出し入れ時の傷から守るソフトタッチ。ベルベット調素材にオレンジのステッチがアクセントで、持ち運びは安全に、使用時は剥き出しでカッコよく。ほかにグリーン(型番:IC839GN)、ブラック(型番:IC839BK)がある。254mm×207mm×5mm、重さ約100g
iCoat Sew iCoat Sew
より上質感を求めるならレザー調「iCoat Sew」(型番:IC838WH/実勢価格税込5,980円前後 発売中)を。“Sew”は縫い目、あえてざっくりと施したステッチを指すと思われる。マグネット内蔵のフラップは定位置にパタリと付くのが心地よい。ほかブラック(型番:IC838BK)、ブラウン(型番:IC838BR)がある。203mm×265mm×5mm、重さ約144g
iCoat Slicone iCoat Slicone
よりシンプルに背面のみカバーする「iCoat Slicone」(型番:IC835W/実勢価格税込3,480円前後 発売中)は、水洗いできるシリコン素材で、245mm×195mm、重さは約65gと軽量。何度でも貼り直せるのが嬉しい液晶保護フィルムと、OZAKIさんマーク付きのクリーナークロスを同梱。ブラック(型番:IC835B)もある。また、よりスタイリッシュなポリマー樹脂製のバブル柄デザイン「iCoat Bubble」(型番:IC832B)、ダイヤ柄(型番:IC832D)もある。この2製品には保護フィルムのみが付属する。



今後も期待したいアクセサリメーカー

 OZAKIのiPadアクセサリはデザインや品質の良さで勝負しようとする、好ましいラインナップという印象を受けた。特にデザイン面に気を遣っているあたり、Apple製品のサプライとして重要なポイントだ。単純にデザインやカラーを真似して雰囲気だけ合わせてくるメーカーも多い中、個性的な“攻め”の製品づくりの姿勢は、インパクトある“OZAKIさん”の存在に投影されるように思える。
 ともあれ、サプライで10年以上の実績あるメーカーが目立ってナンボのキャラクターを配して市場に投入する製品。少なくとも、安っぽかったりすぐ壊れたりはしないし、実際に持ち歩いてみると今後はどんな展開を見せてくれるのか楽しみになった。一度、手に取ってみてはいかがだろうか。


 
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