「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.103 80PLUS GOLD認証最上位クラスPSU OCZ-ZX1250W検証
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「OCZ-ZX1250W」の出力をチェックする
外観や内部構造をチェックした後は、実際に「OCZ-ZX1250W」を動作させて電源出力を確認していきたい。
今回はCPUにIntel「Core i7-2600K」(3.4GHz)、グラフィックカードはRadeon HD 6970の2GBモデルを用意し、シングルグラフィックス環境としてはハイエンドの構成でテストを行った。その他のテスト環境は以下のとおり。
テスト機材構成
CPU
Intel 「Core i7-2600K」(3.40GHz)
マザーボード
GIGABYTE「GA-Z68XP-UD3R-B3」(Intel Z68 Express)
システムHDD
Seagate「ST3500418AS」(SATA2 500GB)
グラフィックスカード
Radeon HD 6970 2GB
メモリ
CFD Elixir「W3U1333Q-2G」
4GB(2GB×2枚)PC3-10600(DDR3-1333MHz)
OS
Windows 7 Ultimate SP1 64bit
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「OCCT 3.1.0」PowerSupplyTest
アイドル時の各電圧の推移
「OCCT 3.1.0」実行時の各電圧の推移
まずは
「OCCT 3.1.0」
のPowerSupplyTestの結果を確認していこう。こちらはCPUだけでなくGPUにも負荷をかけるため、最大消費電力は359.6W、平均でも350W前後とかなり負荷の高いテストだ。
結果を確認すると+12Vはアイドル時の12.220Vから12.122Vへ0.098V下降しているが、12V以上はしっかりとキープしている。また、+5Vは5.124Vから5.083V、+3.3Vも3.324Vから3.284Vとそれぞれわずかに下降しているが、特に問題となる数値ではない。また、
「EasyTune6」
のグラフをみると、出力自体も非常に安定していることが分かる。
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オーバークロック時の「OCCT 3.1.0」PowerSupplyTest
「Smart Quick Boost」のTwin Turboで4.58GHzまでオーバークロックしたところ。CPU電圧が定格の1.200Vから1.392Vへと大幅に増えていることが分かる
「OCCT 3.1.0」実行時の各電圧の推移
次に、GIGABYTEの
「Smart Quick Boost」
によって4.58GHzにオーバークロックした状態での各出力を確認していこう。「Smart Quick Boost」ではCPUの動作倍率だけでなくCPUのコア電圧も自動的に調整されるため最大消費電力は定格動作の359.6Wから431.4Wへと大幅に上昇した。
正直70W以上も消費電力が増えれば出力への影響は避けられないだろうと考えていたが、実際には定格時と全く変わることなく、「OCZ-ZX1250W」の安定性の高さを証明する結果となった。
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LostPlanet2 ベンチマーク
「LostPlanet2 ベンチマーク」実行時の各電圧の推移
次に実際のゲームプレイを想定したベンチマークとして
「LostPlanet2 ベンチマーク」
実行時の電圧変化も確認しておこう。「OCCT 3.1.0」のPowerSupplyTestより負荷は軽く最大消費電力250.5Wにとどまった。そのため+12Vは最も低い時で12.171Vとわずか0.049Vしか低下していない。また、+5Vや+3.3Vもアイドルから0.020Vしか降下しておらずグラフも安定している。
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ファイナルファンタジー14ベンチマーク
「ファイナルファンタジー14ベンチマーク」実行時の各電圧の推移
最後にDirectX9ベンチマークとして
「ファイナルファンタジー14ベンチマーク」
実行時の電圧変化を確認しておこう。こちらは「LostPlanet2 ベンチマーク」と比べるとやや負荷が大きく最大消費電力は295.2W、平均でも270W前後で推移している。
そのため、+12Vは最低で12.122Vまでさがり「OCCT 3.1.1」と同じ結果となった。一方、+5Vや+3.3Vは「LostPlanet2 ベンチマーク」と変わらずほとんど低下が見られなかった。
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安定した出力とコンパクトな筺体
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バランスの良い高出力電源「OCZ-ZX1250W」
ここまでOCZ Technologyの自信作であり、「ZX」シリーズの最上位モデルとなる「OCZ-ZX1250W」を検証してきたワケだが、同社の技術力の高さが十分アピールされた仕上がりとなっていた。特に、+12Vの安定性の高さは“素晴らしい”のひと言に尽きる。
1250Wという高出力電源ユニットとしては、まだまだ余力のあるテスト条件とはいえ、負荷テストで電圧低下はほとんど見られず、+12Vを切ることは一度もなかった。
これはハイエンドグラフィックスとの組み合わせだけでなく、CPUをギリギリまでオーバークロックして使用するユーザーにとっても非常に魅力的な結果といえるだろう。
また、奥行が175mmとハイエンド電源ユニットとしては比較的短く、コネクタ部も電源内部に収まっているため、多くのPCケースに搭載できる点もメリットだ。
実勢価格も26,000円前後と1200Wクラスの80PLUS GOLD認証電源としては一般的な価格設定で、なかなかバランスの良い製品に仕上がっている。
協力:CFD販売株式会社
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製品情報(CFD販売株式会社)
製品情報(OCZ Technology)
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