|「HD Tune Pro 4.60」ベンチマークテスト
Benchmark Readでは、120GBまでの領域でなぜか転送速度が伸びないものの、最大転送速度は1000MB/secを超え、これまでの中で最も高速な結果となった。また、Writeの結果も一部で落ち込みがあるものの、グラフのブレは大幅に少なくなっており、安定して900MB/sec前後の転送速度をたたき出している。
Random Accessについては、Readは単体時からほとんど変化が無いものの、Writeは最大73,000 IOPSと大幅に向上している。
|「ATTO Disk BenchMark 2.46」ベンチマークテスト
リードでは遂に1GB/secの大台を超え最大1032MB/secを計測。ライトでも最大917MB/secと、単体時からリード、ライトとも約1.9倍と大きくスコアが向上している。
SandForce製コントローラを採用したSSDではIntel6シリーズが推奨環境として謳われていることが多いが、ここまでのベンチマーク結果を見るかぎり、RAID環境では「AMD A75」でも十分にその実力を発揮できることがわかる。
|廉価版とはいえ高速な転送速度
|RAID 0環境では最大1GB/secオーバーも狙える
SATA3.0(6Gbps)SSDの廉価版として登場した「AS510S3-120GM-C」は、単体時でもリード最大544MB/sec、ライトで最大499MB/secを記録し、そのポテンシャルは十分高い。圧縮率の低いデータでは転送速度が下がるという弱点はあるものの、50%から60%以上の圧縮ができるデータでは300MB/secを上回る。一般的なファイルアクセスであれば十分その恩恵を受けることができることから、安価なSATA3.0(6Gbps)対応SSDを検討している人には現状「最有力候補」の製品となるだろう。
また、RAID 0での性能の伸びも素晴らしく、シーケンシャルアクセスはリード、ライトとも大幅に高速化され、最大1GB/secオーバーも視界に入ってくる。さらにIntel/AMDのプラットフォームに依存する事無く性能向上が期待できる点もユーザーを選ばない大きなメリットだ。
「AS510S3-120GM-C」の実勢価格は13,000円を切り、2台用意しても25,000円台。現在SATA3.0(6Gbos)の240GBモデルの実勢価格が30,000円前後であることを考えれば、240GBのSSDを1台購入するより、「AS510S3-120GM-C」を2台購入してRAID 0構成にし、より少ない予算で高速なストレージを構築する方が、デスクトップPC環境においてはメリットが大きいのではないだろうか(さらに冒頭でも触れたように、近日60GBモデルも登場予定。60GB×2台でのRAID 0構成もかなり魅力的だ)。
幸いにも、現在SATA3.0(6Gbps)対応チップセットは、Intel、AMDとも全てRAID機能が搭載されているため、SSD以外の追加投資は不要であり、なおかつ設定もWindows上から簡単に行えるようになっている。
高速で大容量なSSDを必要とする場合、「S510」シリーズのRAID 0構成は有力な選択肢といえるだろう。 |