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|「月光サイレント」ケース内部をチェックする
ここからは「月光サイレント」のケース内部をチェックして行こう。いくら外観が良くても肝心の内部構造がおろそかであれば、まさに見かけ倒し。この売価1万円切りのエントリークラスミドルタワーPCケースは、どこまで作り込まれているのだろうか。
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「月光サイレント」のケース内部。1万円切りのミドルタワーとは思えない仕様をつぶさに見て行こう |
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5.25ドライブベイは5段。内1段は、3.5マウンタが1台分装備されている |
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3.5インチマウンタは、FDD、HDD、さらに2.5インチSSDも搭載可能。また80〜140mmファンも取り付ける事ができ、ドライブを直接冷却する役割も果たす |
細かいところだが、エライと思わせるのがドライブ固定用ネジ。内部にバネが埋め込まれたプッシュネジで、抜け落ちる事は無い。ドライバレスで簡単かつ確実に固定できるのはたいへん有り難い |
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3.5インチシャドウベイとなるHDDケージは、プッシュネジによりシャーシに固定されている。2カ所のネジを緩める事で着脱ができ、HDDを楽に搭載できる |
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HDDケージを取り外してみたところ。天板にはガイドが取り付けられている。また引き出し用リングは、ゴム受けで固定可能 |
HDDホルダはラバー製が採用されているため、防振対策にも貢献。2.5インチSSD/HDDにも対応する他80/90mmファンも装着ができてしまう |
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ケース内部の要、ドライブベイはクラス最上位
再三言うようだが、このケースはかなり侮れない。特にドライブベイはクラス以上の充実ぶりで、組み込み時の利便性が徹底的に追求されている事が分かる。惜しむらくはHDD搭載方向がタテ向きである事。現在主流はヨコ向き搭載であるため、敢えて指摘してみたが、割り切れば特に不便を感じる事は無いだろう。
実際にドライブを搭載させて見たが、がたつき等の不安感は皆無。コストを落とす場合真っ先に犠牲となるケース内部もクラス最上位のクオリティが保たれていた。 |
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電源ユニット搭載部。底面には通気孔が設けられ、下向き吸気での搭載が可能。なお奥行きスペースは実測値で300mmクラスまでは問題無く搭載できる |
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拡張カードは公称値300mmまで搭載が可能とされているが、実測では350mmほどのスペースがあった。ただしHDDケージへのドライブ搭載との兼ね合いは考慮しなければならない |
拡張スロットは一般的な7段。安価なケースにありがちな“切り取りタイプ”ではなく、スロット独立式を採用。なおツールフリーではない |
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意外に見落としがちなマザーボードトレイ裏面の様子。HDDケージ裏にはある程度スペースがあり、余ったケーブルを束ねて収めてしまう事も可能 |
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HDDケージ裏には蓋付きの小物入れが用意されていた。念のためサイズ社に問い合わせてみたところ、余ったネジやジャンパーピン等の自作小物入れに利用して欲しいとの事。こんなところにも隠されたギミックが |
CPUクーラーメンテナンスホールもイマドキPCならではのギミック。開口部は広く取られている。別稿で苦言を呈したこのギミックだが、再度過信は禁物と付け加えておこう |
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今や当たり前となったギミックをどこまで取り入れるか?
ともすれば最近のPCケースは、判で押したように同じようなギミックが取り入れられている。あまりにも横並びになると、もはやギミックとは言えなくなってしまうが、ひとつここで整理してみよう。
・着脱可能なHDDケージと、専用のABS樹脂製マウンタ
・2.5インチシャドウベイ
・CPUクーラーメンテナンスホール(スルーホール)
・IEEE1394に代わるeSATAまたはUSB3.0ポート
・電源ユニットボトムレイアウト
・トップ大口径排気ファンを含む多数のファン搭載スペース
・長モノグラフィックスカード搭載スペース
イマドキのPCケースにおける主要なギミックを挙げてみたが、現在PCケースを新しく設計する場合、メーカーはこれらをどうにかぶち込んでしまおうと考えるに違いない。
アイデアの希薄なモデルに限って、それらのギミックをすべて採用する事に注力しがちで、返って特徴の無いモデルが仕上がってしまう。しかしサイズ「月光サイレント」の場合は、コンセプトが“窒息系”であるため、それらに囚われること無く、独自の主張が貫かれている事が分かる。
参入メーカーの多いPCケースの生き残りは容易ではないが、その中で突出するためには、ただ単に良いものだけを詰め込んで行くだけでなく、主義主張が前面に表れていなければならないと思う。 |
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・次は最大の見せどころ、2重構造防振防音構造をチェックする。ここでは騒音計を用意し、実際の稼働音を計測。「月光サイレント」は本当に静かなのだろうか?はたまた名ばかりのサイレントなのか? |
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・外形寸法 W196×D525×H430mm
・拡張カード用奥行約300mm
・フレーム 0.6+0.8mm SECC
・重量 約7.3kg(ブラック)、7.45kg(シルバー)、7.48kg(ミラー)
・52.5インチ×5(内1本は3.5インチ排他)
・3.5インチ×1/シャドウベイ×4
・電源 非搭載
・対応 ATX/MicroATX/Mini-ITX
・I/O USB2.0×2/オーディオin/out(AC97/HD Audio対応)/eSATA×1
・ファン フロント120mm×1(標準) リア120mm×1(標準)
・付属品 ネジセット、マニュアル
・市場想定売価税込8,980円前後
・発売日:2010年8月5日
・代理店製品情報 |
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Vol.1 Antec「DF-85」検証 |
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