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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.61
GIGAZONEブランドPCケースをいじりたおす
2010年12月6日 0:00
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
 
凝り固まった頭をほぐし、1万円以下PCケースに触れてみる

 今回の「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」は、GIGAZONEブランドのPCケース2機種と、電源ユニット1機種をチョイスした。
 “GIGAZONE”は説明するまでもなく、GIGABYTE社のサブブランドで、マザーボードやグラフィックスカード等のいわゆる板モノではない、PCケースや電源ユニット等に冠せられるネーミングとなる。
 さて今回取り上げるPCケース「GZ-X5BPD-493」「GZ-X1BPD-100」、そして電源ユニット「GE-N500A-C2」の3アイテムは、いずれも今年の7月以降にリリースされた製品で、本稿が掲載される頃にはちょうどセカンドロットが市場に出回る辺りではないだろうか。
 とかくこの手のレビューでは発売直後の製品ばかりが取り上げられがちだが、今回この3製品を選んだのは理由がある。特にPCケースで言えば、日頃から売価2万円台から3万円超の高額モデルばかりを扱っているせいで、1万円でかなりのお釣りがくるエントリークラスの現状に目を向ける余裕が無かった。これではいけない。
 凝り固まった頭をほぐし、PCケース全体を見直すことで、また違った視点から製品の善し悪しが判断できるようになるのではないだろうか。
 というワケで、バリュークラス帯PCケースを俎上に、その現状を探って行く事にしよう。

Z-X5BPD-493
「GZ-X5BPD-493」ブラック。フロントフェイスのベゼル部ブラック+ボディシルバーの兄弟モデル「GZ-X5SPD-100」も用意されているが、こちらは基本スペックは共通ながら電源ユニットは別売りで市場想定売価は税込6,000円前後に設定されている

GZ-X5BPD-493
「GZ-X1SPD-100」シルバー。この他にブラックモデル「GZ-X1BPD-100」がラインナップされている



「GZ-X1SPD-100」を使って、細部をチェックしてみる

 では早速「GZ-X1SPD-100」(シルバー)を用意し、バリュークラスPCケースの今をチェックして行こう。

GZ-X1SPD-100
編集部に到着した「GZ-X1SPD-100」の外観。実売価格以上のスマートな第一印象だが、さてどんなPCケースなのだろう
GZ-X1SPD-100
フロントパネルデザインはシンプル。GIGABYTEのロゴもさりげなく主張されており、ブラック/シルバーモデル共にいわゆる飽きのこないデザインと言えるだろう。なおトップ中央のアクセスLEDおよびスイッチ周りのPowe LED色は共にブルー
GZ-X1SPD-100
フロントパネルはピンで留められたよくあるタイプ。慣例通り、この手のパネル着脱は下部から引き剥がす。無理に引くとピンが折れる可能性があり、そのまま使用すると共振の元凶となってしまうばかりか、気分的にも悲惨。どのPCケースにも言える事だが、ジェラコンキャッチ以外は慎重に作業したい
GZ-X1SPD-100
GIGABYTEロゴ入りのフロントアクセスポート用開閉ドア ドアを開けると、左からヘッドフォン端子、USB2.0/1.1ポート×2、マイク端子、そしてIEEE1394×1が出現する
フロントアクセスポート用開閉ドアには板バネ風の金具が取り付けられていた。ドアの突起が“コツン”とこの金具に接触し、開閉アシストを行う
シャーシ側ドライブベイを見ると、そこはバリュークラス。一部を残してカットされたドライブベイパネルは、ストレスをかけて金属疲労を起こし、切り離す方式。5.25インチ(画像左)パネルにはプラスドライバが差し込める穴が用意されている
   
樹脂性の丸形インシュレーター。センター部のプッシュピンで固定されている。普段着脱する箇所では無いが、汎用のゴム製に付け替える事もできる
PowerSwitchの表裏。裏面の配線部はホットボンドで固定されているよく見かけるタイプ
マザーボードトレイ裏。エントリークラスだけに、流行のCPUカットアウトは装備されていない。今後この手のPCケースにも用意されて行く事だろう

フロントUSBポートコネクタ HD Audio/AC'97両対応のオーディオコネクタ
たまに見かけるIEEE1394の二股コネクタ フロントパネル部に搭載されるビープ音用スピーカーも用意されている
ちなみにスピーカーはフロントパネル正面から見て右下に固定されている。プラスチックカバーのツメで引っかけるタイプ。ビープ音用スピーカーはマザーボード搭載が多く、PCケースに装備されているモデルは随分と減った気がする

■人気はシルバー?ブラック?

 今回はテスト用サンプルにシルバー「GZ-X1SPD-100」を借り受けた。筆者個人的にはスッキリとしたそのデザインからシルバーが人気になるであろうと思っていた。しかし代理店の株式会社リンクスインターナショナル広報担当のIさん曰くブラックモデル「GZ-X1BPD-100」もそれを凌ぐ人気だとか。
 余談ながら一般的な傾向として、“好景気は黒、不景気は白”が流行ると言われているが、PC業界にもそんな事があるのだろうか?
 そう言われてみると、ブラックも精悍で格好良く、いずれも決めがたい。PCケース選びはボディカラーも重要なファクター。迷ったら是非店頭で見比べて見ることをオススメしたい。

GZ-X1BPD-100
確かに格好良く見えるブラックモデル

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GZ-X5BPD-493
GZ-X5BPD-493
・外形寸法 W185×D480×H410mm
・素材 SECC + プラスチック
・重量 約6.2kg
・5.25インチ×4
・3.5インチベイ×2
・3.5インチシャドウベイ×5
・拡張スロット×7
・電源 500W標準搭載
・対応 ATX/MicroATX
・I/O USB2.0×2/オーディオin/out(AC97/HD Audio対応)×1
・ファン リア120mm×1、フロント120mm×1
・実勢価格税込7,500円前後
・発売日:2010年7月3日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
GZ-X1BPD-100
・外形寸法 W185×D480×H410mm
・素材 SECC + プラスチック
・重量 約5kg
・5.25インチ×4
・3.5インチベイ×2
・3.5インチシャドウベイ×5
・拡張スロット×7
・電源 オプション
・対応 ATX/MicroATX
・I/O USB2.0×2/IEEE1394×1/オーディオin/out(AC97/HD Audio対応)×1
・ファン フロント120mm×1、リア120mm×1
・実勢価格税込5,000円前後
・発売日:2010年8月8日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
GE-N500A-C2
GE-N500A-C2
・規格 ATX12V v2.2準拠
・80PLUS STANDARD
・外形寸法 W150×D140×H86mm
・重量 約1.89kg
・搭載ファン オートスピードコントロール機能を備えた120mmファン
・保護回路 過電圧保護(OVP)、過電流保護(OCP)、 過負荷保護(OPP)、低電圧保護(UVP)、ショート回路保護(SCP)
・安全性許認可 CE、CB、TUV、CUL、FCC、BSMI、CCC
・PFC アクティブPFC
・実勢価格税込3,980円前後
・発売日:2010年7月10日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
 
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