|
|
|
|各モデルの付属品をチェックしておく
ここでは各モデルの付属品一式を確認しておく。今回チョイスしたモデルはいずれも1kgに迫る重量級CPUクーラー。Intel純正CPUクーラーが採用するプッシュピン固定方式ではさすがに頼りないため、全モデルでネジ留め式が採用されており、それぞれ専用に作られたネジ類が同梱されている。紛失は言うに及ばず、欠品があると代用も難しいため、事前にマニュアルと照合しておいた方が良いかもしれない。
Noctua「NH-C14」
|
部品点数が非常に多い「NH-C14」。1,000gの重量を支えるには十分な剛性の高い金具類が印象的。付属のグリス「NT-H1」で、単体購入も可能 |
|
|
THERMOLAB「TRINITY」
|
四隅に装着する“足”金具が4つ分離されているため、ネジ類がやや多い印象。ただし紛失を考慮して、各ネジ類は必要個数+各1個が余分に同梱されている |
|
|
ArcticCooling「Freezer13 Pro」
|
なんともシンプルな同梱品。近頃の汎用CPUクーラーで、これほど簡素化されているのも珍しい。プラスチック部品はプッシュピン固定式に見えるが、これはプラスチック台座をマザーボードに固定するためのもの |
|
|
Thermalright「HR-02」
|
ThermalrightブランドのCPUクーラーで採用されている「Pressure Adjustable mounting plate」(後述)をはじめとする金具類の他、ファンとヒートシンク接触部に貼り付ける防振ゴムシール、注射器型グリス「CF3」が付属される |
|
|
Thermalright「Silver Arrow」
|
「HR-02」とほぼ同様の構成ながら、AMD系リテンションが追加されている「Silver Arrow」。専用工具「Angled Wrench」も付属されている |
|
|
|洗練された各モデルの取り付け方法
CPUクーラーのデザインが千差万別なら、取り付け方法も多岐に渡り、各メーカーの工夫や”力加減”が推し量れて興味深い。CPUクーラーが大型化されている分、部品構成が複雑になり、作業工程が増す事は許容しなければならないだろう。ただし、やみくもに部品が多く、組み込み後の不要パーツも複数となる製品はいただけない。
メーカーはユーザー負担となる煩雑な作業をどうにか簡略化させようと考えているはずだが、未だに「なんだこりゃ」と思わせるような製品も少なくない。
幸いにして今回の5モデルは洗練されており、マニュアルの図説を見ていくだけでも十分組み込む事ができ、極力無駄が省かれている努力の跡が窺える。CPUクーラーの本分は「CPUを冷却する」点に尽きるが、アッパークラスでは1万円近い売価も珍しくない。できれば細部まで手抜かりのない製品に気持ちよく大枚をはたきたいものだ。
Noctua「NH-C14」
|
大型トップフローだけに、装着には一旦ファンを取り外す必要がある。
ヒートシンクにはあらかじめネジ穴垂直方向に穴が空けられており、同梱の簡易ドライバーを使ってプラスネジを締め付ける。台座取り付け向きにより、ヒートパイプの縦横が決まるため、マニュアルを参照しつつ仮組みしておくことをオススメしたい |
|
|
THERMOLAB「TRINITY」
|
四隅の足が4つの金具に分離しているため、無駄な工程が増えてしまっているものの、決して難易度は高くない。ただし130mmラウンドファンの張り出しと重なるネジ2箇所については、少々締め付けにくいという難点がある。確実に固定したい場合は、ファンを外して作業したい |
|
|
ArcticCooling「Freezer13 Pro」
|
5モデル中、最も同梱品が少なく、それに比例して工程も簡素化されている。初めにプラスチック台座を角形プッシュピンでマザーボードに固定→金具をヒートシンクベース部に固定→CPUクーラー本体を台座にネジ留めという流れ。オーソドックスなデザインだからこその利点と言える |
|
|
Thermalright「HR-02」
|
Thermalrightが大型CPUクーラーの固定方式として採用する“ブラケット荷重固定システム”は、中心部の大きなネジを専用工具で締め付けて行く事で、40〜70lbs(18.14〜31.75kg)間の任意テンションが掛けられるというもの。「Venomous X」検証記事でも紹介済み |
|
|
Thermalright「Silver Arrow」
|
「HR-02」同様、「Pressure Adjustable mounting plate」を用いた固定式。「Angled Wrench」で右に回す事でテンションがきつくなる。なお「Silver Arrow」は、予めファンを取り外しておく必要がある。台座等の“下ごしらえ”は、それほど面倒な作業ではない |
|
|
|各モデルの搭載ファンを比較してみる
最後にモデル毎に搭載されているファンにスポットを当ててみよう(Thermalright「HR-02」のみファンはオプション扱い)。
前世代のCPUクーラーの多くはスクエアタイプのファンが搭載されていたが、CPUクーラーの大型化やエアフロー効率が考慮され、ラウンド形状のファンが採用される事が多くなっているのはご存じの通り。なおここに挙げる4製品中、ArcticCooling「Freezer13 Pro」のみスクエアタイプで、フレームは専用設計。ヒートシンクにネジレスで装着できるツメが4箇所に設けられており、汎用ケースファンとの互換性は無い。
Noctua「NH-C14」
|
搭載される2基ともに単体発売もされている「NF-P14」を採用。9枚羽仕様のラウンド形状で、インペラ末端の切り込みは、整流効果の狙いがある。ヒートシンクへの装着はワイヤークリップ式で、防振用ゴムが4箇所に装備されている。軸受けはSSO-Bearing。DC12V 0.1A |
|
|
THERMOLAB「TRINITY」
|
130mmの異形ファンながら、ネジピッチは120mm互換のラウンド形状。羽枚数は9枚で、型番はADDA製「AR1212LX-A9BGL」。軸受けはHYPRO BEARINGで、ヒートシンクへの装着は防振ゴムブッシュタイプが採用されている。DC12V 0.4A |
|
|
ArcticCooling「Freezer13 Pro」
|
ファン標準搭載の4モデル中、インペラが最も薄く、角度が付けられた120mmスクエアモデル、9枚羽を採用。フレームをヒートシンクにはめ込むように装着する専用モデル。軸受けはFluid Dynamic Bearing。DC12V 0.23A |
|
|
Thermalright「Silver Arrow」
|
140mmラウンドファン「TR TY-140」デュアル仕様の「Silver Arrow」。唯一“丸羽”デザインで、1枚あたりの面積が広い分、7枚羽仕様とした。固定はワイヤークリップ式。DC12V 0.2A |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|