returns to
エルミタージュ秋葉原
 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.42 これぞ究極 SilverStone SUGO Mini-ITXケース「SST-SG07B」徹底解剖
the Voices 秋葉原Shop生の声
the Price アキバShopプライス画像掲示板
Special Price アキバShop特価品情報
PC Calender エルミタージュ的ロードマップ
Press Room リリース・トピックス・情報
Database エルミタージュ的データベース
Shop List 秋葉原Shopリスト
Akihabara Map 秋葉原Shop地図
Manufacturer List PCパーツメーカーリスト
Paet-time Job PC業界リクルート情報
Research 店員に聞く
携帯版エルミタージュ秋葉原
広告掲載について
情報・リリース窓口
About Us エルミタージュ秋葉原
 
title
 
SilverStone「SST-SG07B-W」内部チェック

 次に内部をチェックしてみよう。2Slot占有のハイエンドグラフィックスカードを飲み込んでしまう内部スペースはどのようなレイアウトがなされているのだろうか。ここでも画像を中心に、細部を見て行くことにする。

3箇所のインチネジで固定されたコの字型カバー。素材の違うアクリルパネルウインドウにより、強度が増している印象 新設計180mmファン「Air Penetrator」との位置関係
ケース本体の長さは350mm(最大部)となるため、180mmファンはその半分以上を占める事になる
左側面には、長モノグラフィックスカードが搭載できるスペースが確保されている 2Slot占有ハイエンドクラスのグラフィックスカードに対応すべく、拡張スロットは2つ用意されている
右側面は比較的スペースがあるように見えるだろう。限りある貴重なこの部分にケーブル類を“押し込む”事ができそうだ
フレーム部は一般的なリベット留め。ちなみに筐体全体の剛性は一般的レベルと言ったところ

着実に洗練されて行くPCケース

 ハイエンドクラスの2Slot占有グラフィックスカード搭載可能、さらに600W電源ユニット内蔵、180mm大口径ファン搭載という3大特徴を念頭にここまで「SST-SG07Bシリーズ」の外観をチェックしてきたが、恐らく現物を見ると誰もが“意外に小さい”という印象を持つ事だろう。箱から取り出したボディ本体も既存のCubeケースとなんら変わりはない。
 そう感じるのも当然で、既存のCube型Mini-ITXケース「SST-SG05シリーズ」との比較で、37%サイズアップされているに過ぎないと言う。
 ちなみに「SST-SG05シリーズ」(W222×H176×D276mm)は、120mmファン1基とSFX300W電源(80PLUSスタンダード)で構成され、約22cm(9インチ)までの2Slot占有グラフィックスカードが搭載でき、2009年11月に国内リリースされている。PCパーツの進化のスピードが速い事は百も承知がだ、特にPCケースはハードウェアスペック向上に牽引され、着実に洗練されて行く関係にあると言えるだろう。


Mini-ITXで600W。80PLUS BRONZE認証電源を搭載

 「SST-SG07Bシリーズ」の特徴として、搭載電源を忘れてはならない。このモデルには高効率80PLUS BRONZE認証を取得した容量600W電源ユニットが搭載されている。
 外形寸法W150×D140×H86mmのショートサイズATX電源は、フロントフェイスに沿うようにレイアウトされ、内蔵される120mmファン(17-30dBA)はシャーシボトム部より吸気、右側面の通気孔から電源ユニット内の熱を排出するL字エアフローレイアウトとなっている。

50%負荷字85%、100%負荷時82%以上の高効率を誇る80PLUS BRONZE認証の600W電源は、フロントフェイスに沿うように搭載されていた
通常外部に出るはずのACケーブルソケット部。本体ごとケース内部に格納されてしまう事から、このように専用ケーブルがケース背面まで中継されている フロントミッドシップの600W電源ユニットの上に2.5/3.5インチシャドウベイと薄型光学ドライブベイが積み重なるようなレイアウトされている
ボトム部には120mmファン吸気用の通気孔が用意され、着脱可能でメンテナンス可能な「PSU FILTER」が装着されていた。下から電源ユニットのレイアウトを見ると、ケースのほぼ2分の1の面積が占有されている事が分かる。ドライブベイも含め、縦一列に配置する事で、マザーボード搭載有効スペースを広く空ける事ができる

完全にハイエンド構成をターゲットにした搭載電源

そもそもMini-ITXフォームファクタにおける現在の牽引者はAtomプロセッサだが、省電力CPUに600Wはどう考えてもオーバースペックだ。Mini-ITXケースには異例とも言える高出力電源ユニットが搭載されているところを見ても「SST-SG07Bシリーズ」は、始めからハイエンドクラスのグラフィックスカードを搭載させるために開発された製品である事が分かるだろう。
現在入手できるMini-ITX規格のマザーボードで、ハイスペックPCを構築するには極端に選択肢が限られてしまうが、それでも市場にその要求がある限り、SilverStoneではそれに応えるモデルを用意したのである。
これまでも技術評価モデルとして、市場キャパの狭い所を突くという戦略的な製品は存在したが、せいぜいコンセプトモデルに留まる事が多かった。しかしSilverStoneほどのメーカーともなると、既存のチャンネルを生かせる事で、本当に実現させてしまう。多くの自作ファンの夢を叶えるとは言い過ぎかもしれないが、やはりこのようなコンシューマ向け製品をリリースするには、それ相応の企画力・開発力・販売力の条件が揃わなければならないだろう。SilverStoneというメーカーの底力が十分伝わってくる特徴のひとつと言える。



意外に豊富なドライブベイ部をチェックしてみる

 「SST-SG07Bシリーズ」が搭載できるドライブの数は、薄型光学ドライブ×1基、3.5インチハードディスク×1基、2.5インチSSD/ハードディスク×2基。特に2.5インチシャドウベイはSSDの普及により今や必須とも言えるもので、使い勝手も良いだろう。
 これらは後述する電源ユニットと縦一列にレイアウトされる事から、光学ドライブはさすがに薄型タイプとなるが、選択肢も多く不便を感じる事は無いだろう。

薄型光学ドライブブラケットは4個のネジで固定されている。これを外すことにより、「3.5"HDD CAGE」全体が姿を見せる
薄型光学ドライブは、付属されるミリネジで固定。ドライブ形状から、ネジ穴が一部奥に隠れてしまうため、精密ドライバーのシャフトが長いタイプを用意する必要がある 80PLUS BRONZE認証600W電源は、3.5/2.5インチシャドウベイの下に格納。つまりフロントパネル側にレイアウトする事で、バックエリアが有効に利用できるように工夫されている
2.5インチシャドウベイも兼ねる「3.5"HDD CAGE」は、シャーシ側フレームにネジ2本で固定。着脱は容易で、防振対策も施されている
「3.5"HDD CAGE」には黄色の防振ブッシュが装着されているため、搭載には専用のネジ(SCREW D632x10)を使用する
裏には2.5インチシャドウベイがあり、9.5mm厚までのHDD/SSDを最大2基搭載できる ケーブル類は右側面出しの一方通行。スペースが限られるため、L型SATAケーブル(手前)を用意する事が必須
 
 
toppage  
前のページ
次のページ

 
menu(その1)「SST-SG07B-W」、編集部に届く
(その2)「SST-SG07B-W」内部チェック
(その3)Radeon HD 5870を組み込んでみよう
(その4)ケース内温度を計測してみる
(5)総括・長モノVGAカードが搭載できる真の理由
 
レビュー Vol.30
レビュー Vol.27
H55
 
 
 
 
GDM Copyright(c)1997-2012 GDM Corporation All rights reserved 掲載記事の無断転載を禁じます