GeIL(GeIL Golden Emperor)が、昨年9月に電源ユニット市場への参入を発表したことは当サイトでも既報の通り。あれから約9ヶ月が経ち、ついに国内でも発売が開始される事になった。
GeILといえば、高品質なメモリモジュールを販売するメーカーとして認知されているが、初のオリジナル電源ユニットは一体どのような製品なのか非常に気になるところだ。そこで今回は国内正規代理店である株式会社エムヴィケー(本社:東京都千代田区)より、その第1弾となる「THUNDERBOLT PLUS 800W」の評価機を借り受け、その素性に迫ってみたい。 |
|国内初のGeILオリジナル電源「THUNDERBOLT PLUS 800W」
80PLUS認証さえ取得していれば、もてはやされたのは今は昔。現在では多くの製品が80PLUS 認証を謳っており、無印やBRONZEなら5,000円前後、SILVERやGOLD認証といった高効率な製品でさえ10,000円台前半から購入できるようになっており、非常に競争の激しいパーツだ。さらに、電源モジュールはメーカーの実績がものをいう製品で新規参入メーカーが成功するのはなかなか難しいのが現状だ。
そんな中、GeILが満を持して発表した電源が今回チェックする「THUNDERBOLT PLUS 800W」。高い変換効率を誇り80PLUS GOLD認証を取得。さらに、消費電力などがモニタできる5インチベイ搭載の「iPower Meter」が付属するなど特徴的な製品に仕上がっているが果てしてその実力はいかほどか?じっくりと検証していくことにしよう。
|「THUNDERBOLT PLUS 800W」のスペックをチェックする
レビューに入る前にまず「THUNDERBOLT PLUS 800W」のスペックをチェックしておこう。「THUNDERBOLT PLUSシリーズ」の製品ラインナップは800W、1000W、1200Wの3モデル。個人的にはもう少し低容量のモデルが欲しいところだが、ミドルレンジからハイエンド向けをターゲットとした製品ということなのだろう。
80PLUSについては前述のとおりGOLD認証を取得。今年に入って80PLUS PLATINUM認証を取得した電源もコンシューマ向けにリリースされているが、まだまだ数は少なく入手自体も難しいことを考えると、GOLD認証は一定のステータスにはなるだろう。ちなみに80PLUS認証の詳細については「エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.58 Cooler Masterが本腰を入れた電源ユニット Silent Pro Goldシリーズ検証」に詳しいのでこちらも併せて参照していただきたい。
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20% |
50% |
100% |
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80PLUS |
80% |
80% |
80% |
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80PLUS BRONZE |
82% |
85% |
82% |
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80PLUS SILVER |
85% |
88% |
85% |
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80PLUS GOLD |
87% |
90% |
87% |
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80PLUS PLATINUM |
90% |
92% |
89% |
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電源出力で特に重要な+12Vはシングルレールで65Aと、最近の高出力電源ユニットのトレンドに従った構成だ。これだけの出力があれば、総出力は足りているのに12V不足でグラフィックスカードが動作しなかったり、PCが不安定になるような悲しい思いをすることはないだろう。
THUNDERBOLT PLUS 800W 主要スペック |
電源規格 |
ATX12V Ver.2.3/EPS12V Ver2.9.1 |
入力仕様:電圧 |
100〜240V |
入力仕様:電流 |
5〜10A |
入力仕様:周波数 |
50〜60Hz |
定格出力 |
800W |
最大出力 |
960W |
力率改善回路 |
Active PFC回路搭載(力率0.99) |
搭載ファン |
135mm |
効率 |
80PLUS GOLD認証(90%以上) |
MTBF |
120,000時間以上 |
搭載保護回路 |
OPP(過負荷保護)/OCP(過電流保護)/OTP(過温度保護)/OVP(過電圧保護)/UVP(低電圧保護)/SCP(ショート保護) |
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ACInput |
100-240V 10〜5A |
DC Output |
+3.3V |
+5V |
+12V |
-12V |
+5Vsb |
Max Output Current |
24A |
24A |
65A |
0.5A |
3A |
120W |
6W |
15W |
Max Conbined Wattage |
800W |
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|画像でチェックする「THUNDERBOLT PLUS 800W」(1)
スペックが確認できたところで、ここからはGeIL初となるオリジナル電源ユニット「THUNDERBOLT PLUS 800W」を画像にてチェックしていきたい。
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製品名のTHUNDERBOLTの通り「雷」をイメージしたパッケージデザイン。もち手が用意されるなどパッケージも凝った作りになっている。寸法は実測でD330×W220×H185mm |
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パッケージ裏面には詳細なスペックとコネクタ数が記載されている |
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電源ユニット本体は、黒を基調とした専用のポーチに収納されていた。これも最近の高級電源のトレンドだ |
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