「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.22 「Fortress SST-FT02B-W」徹底レビュー
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Fortress SST-FT02B-Wレコメンド「SST-ST1000-P」とは
さて、ここからは「Fortress SST-FT02B-W」レコメンドの電源ユニット、
STRIDER PLUSシリーズの「SST-ST1000-P」
をご紹介しよう。今回レビューをするにあたり、SilverStone国内正規代理店のマスタードシード株式会社へケースと共にリクエストしたこのモデルは、2009年12月にリリースされたSilverStone社の最新モデル。1000W、850W、750Wの3モデル展開で、いずれも80PLUS SILVER認証が取得されたフルモジュラータイプ(ケーブル着脱式)電源ユニットだ。
■SilverStone STRIDER PLUSシリーズラインナップ
SST-ST1000-P
SST-ST85F-P
SST-ST75F-P
定格容量
1000W
850W
750W
ケーブル
フルモジュラータイプ
規格
80PLUS SILVER認証
ATX12V ver2.2/EPS12V 2.91
ファン
135mm(19〜36dBA)
サイズ
W150×H86×L160mm
その他
NVIDIA SLI/ATI CrossFireX対応
URL
製品情報
製品情報
製品情報
実勢価格
税込28,000円前後
税込23,000円前後
税込19,000円前後
これまで各社電源ユニットをテストしてきたが、SilverStone社製モデルはこれが初となる。「Fortress SST-FT02B-W」レコメンドモデルとして、どのような性格を持つのか、たいへん興味がある。そこで少々誌面を割き、スペックのチェックや製品特徴をご紹介した後に、エルミタではお馴染みのテクニカルライター、Jo_kubota氏によるセメント抵抗を使ったテストを行ってみる事にしよう。
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STRIDER PLUS「SST-ST1000-P」 - TEXT by Jo_kubota -
■
80PLUS SILVERL×1000W×低価格
PCケースのメーカーとして著名な、SilverStone(シルバーストーン)から、80PLUS SILVEWR認定を受けた電源ユニット「ST1000-P」が登場した。気になるそのスペックだが、12Vはシングルレールで定格で80A、ピーク時で最大85Aを実現する、かなり高出力な電源ユニットだ。まずは外観の特徴から紹介しよう。
135mmファンは負荷状況によって可変。可変幅は19〜36dBAで、最大回転数は1700rpmに抑えられている
フルモジュラー仕様のコネクタ部。使用するケーブルは事前に確認し、組み込み前に接続を完了させたい
SilverStone「SST-ST1000-P」パッケージ
トップ面にはSilverStoneのロゴが刻印され、アイデンティティが前面に押し出されている
側面には80PLUS SILVERのロゴが目立つ
内部画像
・筐体サイズ
700Wを超える電源の多くは、奥行きが長くなりがちで、特に1000Wを超える電源ユニットの場合、20cmという製品も珍しくない。しかし本製品は150×86×160mmとなっており、奥行きは通常サイズより2cm長い16cmに留まっている。また高出力電源としては小型設計が実現されているだけに、重量は3kgとなっている。
・着脱式コネクタ
電源ケーブルはすべて着脱式のフルモジュラータイプで、不要な電源ケーブルがPCケース内で邪魔になることはない。
・コネクタ
CPUパワーコネクタは8ピン×2ケ、PCIeパワーコネクタは8ピン(6ピン兼用)×4ケ、および6ピン×2ケを装備しているため、2-wayなどのマルチGPUにも対応可能だ。またPCIeパワーコネクタには2200μFのコンデンサが内蔵されており、急激な電力増加に対して応答性がよいほか、耐ノイズ性能に寄与している。
ATXメインケーブルも着脱式が採用されている。最近この手の電源ユニットが増えつつある
マルチグラフィックス構成にも十分に対応するPCI-Expressケーブル
・出力特性
12Vはシングルレールで80A、3.3Vおよび5Vはそれぞれ最大30A(合計で180W)まで対応と、かなり大きな出力を備えている。また+5VSBも3.5Aと強力だ。
・電源のスペック表
SST-ST1000-P
DC出力
+3.3V
+5V
+12V
-12V
+5Vsb
30A
30A
80A
0.3A
3.5A
最高出力
(COMBINED)
180W
85A(1020W)
連続出力
1000W(ピーク1100W) @0〜40℃
入力電圧90〜264V AC/電源周波数47〜63Hz
コネクタ数
ATXコネクタ
20P+4P
ATX12Vコネクタ
8P+8P
PCIeコネクタ
(6P+2P)×4
6P×2
SATAコネクタ
6
ペリフェラルコネクタ
6
FDD電源コネクタ
2
・電源内部をチェックしてみる
電源の内部は非常にスッキリとしており、詰め込んだ感じもなく、回路デザインに優れた構造となっている
ヒートシンクはアルミ製でかなり肉厚なものが使われている
ACインレット周りには、各種保護回路が詰め込まれている。ST1000-Pには、過電流、過出力、過電圧、過熱、過小電圧、短絡回路、無負荷などの保護回路が搭載されている
搭載されるファンは135mm角で、最小で19dBAと静音性は申し分ない。使用されているファンは、YOUNG LIN TECH製のDFB132512Hで、最大回転数は1700rpm/36dBAとなっている
PFCは大型コンデンサ2つとトロイダルコイルで構成される。コンデンサは日本製が採用されている
ここまでは「SST-ST1000-P」のスペック等の概要をご紹介したが、次はいよいよ“自作”のセメント抵抗を使ったテストを行う。80PLUS SILVER認証を取得した「SST-ST1000-P」の実力を数値でチェックしてみよう。
次はJo_kubota氏が作った、“自家製負荷テスト装置”でいよいよテスト開始。注目のテスト結果は如何に。
<次のページに続く>
(1) Fortress SST-FT02B-Wイントロダクション/アルミニウム製一体成型PCケースの利点
(2) エクステリア、内部ディテールチェック
(3) エアフローレイアウト/もうひとつのキーワード。正圧とはなにか
(4) レコメンド電源ユニット「SST-ST1000-P」とは - TEXT by Jo_kubota -
(5) 自作セメント抵抗負荷装置を使った「SST-ST1000-P」テスト
(6) 実際に組み込んでみた/組み込み易さと組み替え易さはトップクラス
(7) 開発メンバー・Silver Stone Ben氏に聞く「SST-ST1000-P」
(8) 総評「Fortress SST-FT02B-W」と共に過ごして思うこと
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