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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.22 「Fortress SST-FT02B-W」徹底レビュー
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実際に組み込んでみた


 ここまで「Fortress SST-FT02」の細部を確認してきたが、実際に組込を行い、さらにチェックをして行く事にする。PCケース側から見れば、規格内とはいえ数多ある構成パーツとのマッチングによって“拒否反応”が出ることは許されない。PCケースが用意した数あるギミックと構成パーツはどのような関係で収まって行くのだろうか。

■今回使用した機材
GA-P55A-UD6 GV-N275UD-896I
GIGABYTE「GA-P55A-UD6」 GIGABYTE「GV-N275UD-896I」
UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1600OC SST-ST1000-P
UMAX「Cetus DCDDR3-4GB-1600OC」 SilverStone「SST-ST1000-P」
SST-NT06-E 【製品情報】
・GIGABYTE「GA-P55A-UD6」
・GIGABYTE「GV-N275UD-896I」
・UMAX「Cetus DCDDR3-4GB-1600OC」
・SilverStone「SST-ST1000-P」
・SilverStone「SST-NT06-E」

問い合わせ先:マスタードシード株式会社
http://www.mustardseed.co.jp/
SilverStone「SST-NT06-E」
注※120mmファンはオプション

 今回用意した機材は、特別突出した奇抜なモノは無く、比較的オーソドックスな構成を選んでいる。各パーツの詳細はメーカーの製品情報に委ねるとして、早速“組込感”を見て行こう。なお組込過程に関しては、今回割愛されて頂いた。これは紙幅の問題ではなく、当レビューの主旨から若干逸れるからに他ならない。さらに踏み込めば、当サイトの読者には“釈迦に説法”的なところもあり、不要説が聞こえてきそうな所もその理由となる。


■理想的なエアフローレイアウトはどんどん継承されるべき

 前回レビュー「RAVEN 2」でも組み込みを行ったが、ハードディスク搭載部以外ほぼ同様の内部レイアウトとなる「Fortress」で、再度その良さを見せつけられた。

 マザーボード90度回転レイアウト最大の恩恵となるエアフローレイアウトはまさに理想的で、当初CPUクーラーにはサイドフロータイプが良いのではないかと考えていたが、恐らくこの作り出された正圧状態とボトムファンからの風の流れから、トップフロータイプでもその差は微少ではないかと思う。また、正圧についての解説文でも触れたが、CPUだけでなく、グラフィックスカードにも非常に良い影響をもたらすだろう。
  さらに今回使用したUMAXメモリのような櫛形状の大型ヒートスプレッダ付きモデルの場合、常にボトムファンからの風を直接受ける状態が保たれている。

Fortress Fortress
内部正圧状態を作り上げるボトムファンは垂直方向の上面へ強力なエアフローを送り込む。CPUクーラー真上には120mm排気ファンがあり、まさに理想的な流れが出来上がっている

 少々個人的意見になってしまうが、ゲーマー向けやオーバークロック向け等のセールスコピーはあまり当てにならないと思っているが、このモデルであれば、言葉の後押し等全く無用で、どんな使われ方をしても十分にその能力を発揮するだろう。


Fortress Fortress
奥行160mmの「SST-ST1000-P」を組み込むと、まだ150mmの余裕がある。非モジュラータイプの硬質ケーブルPSUを搭載してもストレスなく組み込める点はさすがのレイアウトだ 3.5インチハードディスクをカートリッジに装着。防振用ゴムブッシュが間に挟み込まれているため、付属の専用インチネジを使用する。ありがちな話だが、ブッシュの素材特性から、若干装着にはコツを要する
Fortress Fortress
ハードディスをカートリッジに装着してみたところ。デフォルトでは最前部のみホットスワップ対応の「CP05」が装備されている CPUクーラー用のスルーホールがせっかく用意されているため、敢えてバックプレートを使用する「SST-NT06-E」をチョイスした


■組み込み易さ+組み替え易さはPCケースカテゴリ上位クラス

 前回レビュー「RAVEN 2」同様、やはりこのケースの組み込み易さは数あるPCケースの中でもトップクラスの部類に入るだろう。
  ドライブベイ部、マザーボード部、電源ユニット部の3つのユニット構成が縦割りで整然としているこのレイアウトは、エアフローに有利なだけでなく、各々が独立した空間毎に完結し、どの部位から組み込んでもなんら障害は発生しなかった。少々乱暴に言えば、どこから組み始めても良いのだ。
  このように、組み込む側への配慮も窺えるPCケースの場合、短時間で作業が済むだけでなく、当然その逆となるパーツ交換などの組み替えや、メンテナンスにも有利となるだろう。

  そもそも新規で組み込む場合は、それなりのテンションで作業に取り掛かるため、多少の組みにくさも消化できてしまうが、万一のトラブル時や新規パーツ入れ替え等の作業時は、出来る限り楽に終わらせてしまいたいものだ。恐らくPCケース選びの際に、組み込み易さは若干考慮するものの、組み替え易さまでは考えが及びにくいだろう。小さいことかもしれないが、これからはその点も考慮した上で、選択理由のひとつに加えて頂きたいと思う。


Fortress
マザーボードトレイ背面には、タイラップを使ったケーブル結束時に重宝する穴が用意されている。なおサイドパネルとの隙間は実測値で約7mm。勢いよく極太ケーブルを背面に引き回し、結束してしまうとサイドパネルが閉まらない事も。これに関して筆者は「RAVEN 2」体験済みなので、「同じ轍は踏まず」である
Fortress
一通り組込が落ち着いたところの図。SLI構成にすると、電源ケーブルがボトムファン部の上を横断しなくてはならない。これを嫌うならば、電源コネクタ無しのVGAカードを選ぶか、背面引き回しを狙い、超ロングPCIeケーブルを持つ電源ユニットを用意するかという選択に迫られる。もっとも“気にしない”という選択肢もアリ
 
次は今回組込に使用したSilverStoneの電源ユニット新製品「Strider Plus」シリーズの開発メンバーであるBen氏にお話を伺うことにしよう。SilverStoneが推し進める+12Vシングルレールの高出力電源ユニットに対する考え方等がよく分かるインタビューとなっている。
 
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Menu4(4) レコメンド電源ユニット「SST-ST1000-P」とは - TEXT by Jo_kubota -
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Menu6(6) 実際に組み込んでみた/組み込み易さと組み替え易さはトップクラス
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