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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.70 GALAXY「GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE」「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」検証
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各種ベンチマークテストで実力チェック

 外観のチェックが終わったところで、ここからはベンチマークテストにてその性能を確認してみたい。なお今回は時間の関係上リファレンスモデルを用意せず、参考用として「GTX 560 Ti WHITE」の動作クロックを定格に下げたスコアも測定している。完全に同一環境ではないものの「GeForce GTX 560 Ti」の性能は掴んで頂けると思う。なおテスト環境は以下通り。

テスト環境
CPU AMD Phenom II X6 1090T Black Edition
(3.2GHz/L3キャッシュ6MB)
マザーボード ASRock 890GX Extreme3
システムHDD Seagate Barracuda 7200.10
ST3500418AS(500GB/SATA2)
メモリ UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1333 (2GBx2枚)
OS 64bit版 Windows 7 Ultimate



「3DMark 11 Version 1.0.1」

 まずFuturemarkの「3DMark 11 Version 1.0.1」を使ってDirectX 11のパフォーマンスを測定した。
 「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」を比較すると約10〜15%高いスコアになっており、「GTX 560 Ti WHITE」の性能の高さがよくわかる。また、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」のスコアを確認するとコアクロックでは上回る「GTX 460 WHITE」のほうが約7〜8%低い結果で、フルスペック版の「GF110」の効果がはっきりと出る結果となった。

3DMark 11 Version 1.0.1



「3DMark Vantage Build 1.0.2」

 次にDirectX 10世代の定番ベンチマーク「3DMark Vantage Build 1.0.2」の結果を見てみよう。「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」の比較では「GTX 560 Ti WHITE」の方が約9〜15%高いスコアで、グラフィック性能がリニアに反映される3DMarkらしい結果。また、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」の比較では「GTX 460 WHITE」の方が6〜8%程低いスコアで、やはりオーバークロックだけでCUDA Core数の違いを埋めるのは難しい印象だ。

3DMark Vantage Build 1.0.2



「LostPlanet2ベンチマーク」

 次に実際のゲームベンチマークとして「LostPlanet2ベンチマーク」を測定してみた。
 解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンを計測し、それ以外はすべて初期設定のままとした。
 スコアを確認すると1280×720ドットでは、CPUがボトルネックとなっているためか、「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」の比較でそれぞれ約3%と3DMark系ベンチマークのような大きな違いは出なかった。
 一方、1920×1080ドットでは「GTX 560 Ti 定格」より「GTX 560 Ti WHITE」の方が約11%スコアが向上しており、ビデオカードの負荷が高い状況ほど「GTX 560 Ti WHITE」の優位性が出る結果となった。また、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」では約10%スコアに違いが出ており、重い処理では「GeForce GTX 560 Ti」と「GeForce GTX 460」の差が広がる結果となった。

LostPlanet2ベンチマーク



「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」

 最後に、Direct X9世代のゲームベンチマークとして、「FF XIVベンチマーク」で測定を行った。
 このベンチマークはCPUの影響を比較的大きく受けるベンチマークとなっているが、やはりLOW設定ではCPUがボトルネックとなり、「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」で約3%、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」で約2%とほとんど差は見られなかった。
 次に、HIGH設定のスコアを確認すると「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」で約7%、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」の比較でも同じく約7%と差が広がった。ちなみに、この結果を快適度の評価に当てはめるとすべて「やや快適」ということで、今回チェックしたビデオカードならどれでも通常のプレイにはまったく問題ない。




「OCCT 3.1.0」を使って冷却性能を確認

 「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 460 WHITE」ではどちらもリファレンスモデルから大幅にオーバークロックされており、オリジナルクーラーの冷却性能は非常に気になるところ。そこで、いつもどおりストレスツール「OCCT 3.1.0」を使って30分間のテストを行いGPUの温度を確認してみた。今回のテストは室温20℃で、ケースには組み込まないバラック状態にてチェックしている。

■「GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE」

 室温がそれほど高くないこともあるが、アグレッシブなオーバークロックが施されているにもかかわらず高負荷時で最大67℃までしか上がらなかった。オリジナルクーラーの冷却性能は非常に優秀で、まだ余裕すら感じる。
 騒音についてはアイドル時はファンの回転数が1250rpmと回転数が低いこともあり、バラック状態でもまったく気にならなかった。ただし、高負荷時は3000rpmまで上がることもあり、それなりの騒音値となる。

テスト

冷却性能 冷却性能
アイドル時のファンの回転数は1250rpm前後。この状態だとCPUクーラーの音のほうが気になる
高負荷時は回転数が3000rpmまで上がるため、騒音値は上昇する。特に高音域の風切り音が増えるため、余計に耳障りな印象を受ける

■「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」

 「GTX 460 WHITE」ではさらに温度が下がり、高負荷時でも64℃とビデオカードとしてはかなり低い温度に抑えられていることがわかる。また、冷却性能に余裕があるため、高負荷時でもファンの回転数は2600rpm前後までしか上がらず、騒音値も「GTX 560 Ti WHITE」と比べると低く抑えられている。

テスト

冷却性能 冷却性能
アイドル時のファンの回転数は1350rpm前後。「GTX 560 Ti WHITE」より多少高いものの誤差の範囲
冷却性能に余裕があるため、高負荷時でも回転数は2600rpmまでしか上がらなかった



消費電力をチェックしてみる

 最後に、消費電力についても確認してみよう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い数値を、高負荷時はOCCTを30分実行したときに最も高かった数値とした。

消費電力

 「GeForce GTX 560 Ti」の公称最大消費電力は170Wで、「GeForce GTX 460 1GB」の160から10Wしか高くなっていないはずだが、実際に測定してみると「GTX 560 Ti 定格」とオーバークロックモデルの「GTX 460 WHITE」との比較でも22Wとかなり大きな差がついた。今回はオーバークロックモデルを定格動作しているため、リファレンスとの比較では違ってくる可能性があるものの、NVIDIAの公称消費電力値以上に違いがあることは確かだろう。また「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」でも20W増加しており、オーバークロックによる消費電力増加のインパクトはかなり大きいことがわかる。



アグレッシブなオーバークロックによって大きく性能が向上した「GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE EDITION」、消費電力が少なくバランスの良い「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」

 今回は「GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE EDITION」と「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」のパフォーマンスを検証してきた。
 まず、「GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE EDITION」だがアグレッシブなオーバークロック設定もあり、パフォーマンスは非常に良好。「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」だけでなくリファレンスの「GeForce GTX 560 Ti」との比較でも、1ランク上の製品と言えるほど大きく性能が向上している。
 また高い冷却性能を誇るオリジナルクーラーを採用し、6ピン+8ピン仕様のPCI-Express補助電源で電力的にも余裕があるため、完全に自己責任となるものの「XTREME TUNER HD」を使った更なるオーバークロックに挑戦してみるのもアリだろう。
 「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」は絶対的な性能では「GeForce GTX 560 Ti」にあと一歩およばないものの、消費電力と発熱が少なくバランスのとれたモデルとなっている。消費電力を減らしつつ、性能にもこだわりたいユーザーにおすすめしたい。


協力:株式会社エムヴィケー
Galaxy Microsystems
© GDM Corporation All Rights Reserved.
 
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GALAXY
GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE
GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE
・GPU NVIDIA GeForce GTX 560Ti
・コアクロック 850MHz
・メモリクロック 4000MHz
・メモリタイプ GDDR5
・ビデオメモリ 1024MB
・実勢価格税込32,000〜33,000円前後
・発売日 2011年1月
製品情報(株式会社エムヴィケー)
製品情報(GALAXY)
 
GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION
Menu
・GPU NVIDIA GeForce GTX 460
・コアクロック 850MHz
・メモリクロック 4000MHz
・メモリタイプ GDDR5
・ビデオメモリ 1024MB
・市場想定売価税込23,500円前後
・発売日 2011年2月
製品情報(株式会社エムヴィケー)
製品情報(GALAXY)
 
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