まずFuturemarkの「3DMark 11 Version 1.0.1」を使ってDirectX 11のパフォーマンスを測定した。
「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」を比較すると約10〜15%高いスコアになっており、「GTX 560 Ti WHITE」の性能の高さがよくわかる。また、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」のスコアを確認するとコアクロックでは上回る「GTX 460 WHITE」のほうが約7〜8%低い結果で、フルスペック版の「GF110」の効果がはっきりと出る結果となった。
|「3DMark Vantage Build 1.0.2」
次にDirectX 10世代の定番ベンチマーク「3DMark Vantage Build 1.0.2」の結果を見てみよう。「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」の比較では「GTX 560 Ti WHITE」の方が約9〜15%高いスコアで、グラフィック性能がリニアに反映される3DMarkらしい結果。また、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」の比較では「GTX 460 WHITE」の方が6〜8%程低いスコアで、やはりオーバークロックだけでCUDA Core数の違いを埋めるのは難しい印象だ。
|「LostPlanet2ベンチマーク」
次に実際のゲームベンチマークとして「LostPlanet2ベンチマーク」を測定してみた。
解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンを計測し、それ以外はすべて初期設定のままとした。
スコアを確認すると1280×720ドットでは、CPUがボトルネックとなっているためか、「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」の比較でそれぞれ約3%と3DMark系ベンチマークのような大きな違いは出なかった。
一方、1920×1080ドットでは「GTX 560 Ti 定格」より「GTX 560 Ti WHITE」の方が約11%スコアが向上しており、ビデオカードの負荷が高い状況ほど「GTX 560 Ti WHITE」の優位性が出る結果となった。また、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」では約10%スコアに違いが出ており、重い処理では「GeForce GTX 560 Ti」と「GeForce GTX 460」の差が広がる結果となった。
|「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」
最後に、Direct X9世代のゲームベンチマークとして、「FF XIVベンチマーク」で測定を行った。
このベンチマークはCPUの影響を比較的大きく受けるベンチマークとなっているが、やはりLOW設定ではCPUがボトルネックとなり、「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」で約3%、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」で約2%とほとんど差は見られなかった。
次に、HIGH設定のスコアを確認すると「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 560 Ti 定格」で約7%、「GTX 560 Ti 定格」と「GTX 460 WHITE」の比較でも同じく約7%と差が広がった。ちなみに、この結果を快適度の評価に当てはめるとすべて「やや快適」ということで、今回チェックしたビデオカードならどれでも通常のプレイにはまったく問題ない。
|「OCCT 3.1.0」を使って冷却性能を確認
「GTX 560 Ti WHITE」と「GTX 460 WHITE」ではどちらもリファレンスモデルから大幅にオーバークロックされており、オリジナルクーラーの冷却性能は非常に気になるところ。そこで、いつもどおりストレスツール「OCCT 3.1.0」を使って30分間のテストを行いGPUの温度を確認してみた。今回のテストは室温20℃で、ケースには組み込まないバラック状態にてチェックしている。