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|消費電力をチェック
オーバークロックによって3D系のベンチマークでは大幅な性能向上が確認できたが、これによって消費電力がどの程度増えているのか気になるところ。そこで今回は「Watts up? PRO」を使い消費電力を確認することにした。30分放置して最も低い状態をアイドル時、「3D MarkVantage 1.0.2」実行中で最も消費電力が高かった時点を高負荷時とした。
アイドル時は4.1Wと消費電力に大きな違いは無いものの、高負荷時は定格の107.2Wから154.1Wと大幅に消費電力が増加した。今回は、リテールクーラーを使ってテストを行っているが、CPU/GPU両方のオーバークロックをする場合、より冷却性能の高いクーラーへの交換も検討したほうがいいだろう。
|Lucid Virtuを試す
続いてZ68のもう1つの売りであるLucidlogix「Virtu GPU Virtualization Software」(以下Virtu)を試してみることにした。
SandyBridge内蔵のGPUは外部のグラフィックスカードと基本的には排他使用となるため、別途グラフィックスカードを搭載した場合、「Quick Sync Video」によるエンコードは利用できなくなってしまう。しかしVirtuを使えば、指定アプリケーションによって内蔵GPUと外部グラフィックスカードを動的に切り替えることが可能となる。
ちなみにVirtuのモードには、内蔵GPUでディスプレイ出力を行なう「i-Mode」とグラフィックスカードからディスプレイ出力を行なう「d-Mode」の2つのモードが用意されている。
「i-Mode」の場合、通常の処理は内蔵GPUで行い、Virtuに登録されたゲームが実行された場合に外部出力に自動的に切り替わる。一方、「d-Mode」の場合では通常の処理はグラフィックスカードで行い、Virtuに登録されたエンコードアプリケーションが実行された場合、Quick Sync Video機能がONになるように設定されている。
ちなみに、VirtuはZ68に限定された機能ではないため、BIOSさえ対応すればH67/H61でも動作可能だ。
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「Virtuコントロールパネル」。グラフィックスカードを搭載して、IntelのHDグラフィックとグラフィックスカードの両方のドライバをインストールすると起動可能になる |
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「i-mode」動作時に外部グラフィックカードで処理をするゲームはGameタブで選択することができる |
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「Virtuコントロールパネル」でIcon表示をShowにすると、アプリケーション実行時にVirtuの動作を確認できる |
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「d-mode」動作時には、Quick Sync Videoでエンコードを行なうアプリケーションを選択する。テスト時点では登録されているアプリケーションは3つのみ。今後のアップデートに期待したい |
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「d-mode」で「MediaEspresso」を実行したところ。こちらもVirtuアイコンが表示され、「Quick Sync Video」がONになっていることがわかる |
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|各モードの性能の違いをチェック
このようにVirtuを使えば、SandyBridgeの内蔵GPUとグラフィックスカードの“いいとこ取り”が可能となる。しかし、ソフトウェアによる制御が入る分パフォーマンスのロスが気になるところだ。そこでVirtuの各モードによってどの程度パフォーマンスに違いが出るのかをベンチマークで確認してみることにした。
「3DMark Vantage 1.0.2」、「ファイナルファンタジー14ベンチマーク」とも「d-mode」ではグラフィックカード単体と同等のスコアとなっており、パフォーマンスロスはほとんどない。一方「i-mode」の場合、「3DMark Vantage 1.0.2」で約3%、「ファイナルファンタジー14ベンチマーク」では約10%スコアが低下している。エンコードに利用するアプリケーションが「d-mode」のプロファイルに登録されている場合は「d-mode」、登録されていない場合は多少のロスはあるものの「i-mode」を選択するといいだろう。
|消費電力の違いをチェック
次に、Virtu動作時の消費電力の違いについてもチェックしてみよう。結果を見ていただくとわかるとおり、こちらはVirtuのON/OFFやモードによる違いはなかった。i-modeの場合でも外部グラフィックスカードへの給電が完全に止まるわけではなく、アイドル時と同等の電力を消費するようだ。
マザーボード側の対応も必要になるだろうが、今後アイドル時はグラフィックスカードへの給電が完全に停止するような仕組みをぜひ取り入れてほしい。
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フォームファクタ
MicroATX
チップセット
Intel Z68 Express
対応ソケット
LGA1155
メモリスロット
4×DDR3 2133(OC)/1866(OC)
/1600(OC)/1333/1066
拡張スロット
PCI-Express2.0(x16)×3
/PCI-Express(x1)×1
内部ポート
SATA3(6Gbps)ポート×2
/SATA2(3Gbps)ポート×3
/SATA3(6Gbps)ポート×2
(Marvell88SE9172)
バックパネル
GigabitLAN ×1(Realtek RTL8111E)
/7.1ch HD Audio Codec
(Realtek ALC889)
/USB3.0ポート×2/USB2.0ポート×4
/PS2ポート×1/eSATA(3Gbps)×1
/D-Sub×1/DVI-D×1/HDMI×1
/DisplayPort×1 |
●製品情報(日本ギガバイト) |
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