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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.77 SilverStone「RAVEN 3」 〜ルールを再定義〜
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内部「正圧設計」の作り出すエアフロー

 「RAVENシリーズ」をはじめ、SilverStoneのPCケースでは「正圧設計」が積極的に採用されている。理論上、気流が上昇する煙突効果+内部正圧状態(吸気量が排気量を上回る状態)を保つことで、構成パーツから発生する熱をスムーズに排出でき、隙間からのホコリの侵入を防止するメリットがある。(詳細は以前お届けした「RAVEN 2」(SST-RV02B-W)および「Fortress(SST-FT02B-W)レビュー参照)
 ここでは「正圧設計」を作り出す「RAVEN 3」のエアフローレイアウト全てをチェックしてみよう。

RAVEN 3
RAVEN 3 RAVEN 3
底面180mm「Air Penetrator SST-AP181」×2基で強力なエアフローが生み出される「RAVEN 3」。煙突効果を利用するためにトップ面の多くは排熱用の通気孔が設けられている
RAVEN 3
トップ部のエアフロー機構。新設されたリア120mmファンスペースを使えば、拡張カードの熱籠もりを直接的に排出させる事ができるようになった

RAVEN 3 RAVEN 3
「RAVEN 2」では電源ユニット搭載スペースだったリア部には120mmファン増設スペースが新設された
トップ120mm排気ファン型番は「S1202512SLN-3M」(DC12V/0.18A)で、スペックは900rpm/18dBA。TEMJIN「SST-TJ11B-W」でも使われているファンと同型
RAVEN 3 RAVEN 3
両サイドフロント下部にある目の大きな通気孔は電源ユニット搭載部に位置する。種類は少なくなったものの、ストレートエアフロータイプの電源ユニット搭載も考慮されている
RAVEN 3
フロントベゼルを全て外すと、3.5インチHDDトレイを兼ねた5.25インチドライブスペースが確認できる。120mmファン増設ブラケットは上下2段で、内蔵したHDDに直接風をあてることができる
RAVEN 3 RAVEN 3
ファン増設ブラケットを取り払ったところ
フロント部の120mmファン増設ブラケット。ワンタッチはめ込み式なので、簡単に取り外しができる
RAVEN 3
フロントに120mmファンを装着した場合、フロントベゼルのパネルを外し、通気孔を確保。デザインも考慮されているため、外観を損なうということは無く、むしろ格好イイ
RAVEN 3 RAVEN 3
右サイドパネル、マザーボードトレイのCPUカットアウト位置にはオプションで120mmファン1基が増設できる。なおこのファンは、CPUソケット部を背面から冷却させようという目的ではなく、どうやらトレイ背面にレイアウトするHDDの冷却補助の役割を果たすらしい
RAVEN 3 RAVEN 3
マニュアルには120mmファン増設ブラケットを前方のみまたは後方のみで使用する場合の固定方法が紹介されていた。前方のみの場合はドライブトレイ2段(上下)で固定、後方のみの場合はタッピングスクリューでブラケットをシャーシに直接固定する事になる

RAVEN 3
SilverStoneオリジナル設計「Air Penetrator」(SST-AP181)180mmファン。外部よりも気圧が高い状態「正圧」をより強力に保つために開発されたファンと言えるだろう。同社が「正圧設計」を続ける限り、このファンは積極的に採用される事になるはずだ。ちなみにSSI-EEBマザーボードを搭載させる場合は、180mmファン2基を外し、120mmファン3基並列に換装する方法が推奨されている
RAVEN 3 RAVEN 3
ステルス式I/Oポート上開口部にはボトムファン回転数切替スイッチを装備。左がフロント、右がリア用、H:1200rpm、L:700rpmで動作する
「Air Penetrator」180mmファンは、マザーボードトレイ背面のドライブベイスペースにもエアフローを送り込めるよう通気孔が設けられていた
RAVEN 3
ボトム面のフィルタを外すと「Air Penetrator」(AP-181)が2基確認できる。「正圧設計」はここから生み出される
RAVEN 3
ボトムファンの重要な吸気スペースとなるシャーシと設置面間は実測値で40mm。これだけの隙間があれば十分だろう

■「RAVEN 3」について聞いてみた(その7)

 ボトムレイアウトの180mmファンの搭載位置をよく見ると、なぜか段差が付けられている。これまでの「RAVENシリーズ」ではみられなかった搭載方法だが、これには何か意味があるのだろうか。

Q.ボトム部180mmファン「Air Penetrator」(SST-AP181)は、なぜ段差が付けられているのか?


A.メーカー(SilverStone)からの回答

 「RAVEN 3」の開発中における冷却性能テスト(3ヶ月の間に100以上の異なるシステム構成にて)によると、2つの180mmmファンをそのように配置することで最も高い冷却性能が得られたからです。

RAVEN 3



「RAVEN 3」その他のギミックもチェックしておく

 随所に独自の特徴を持つ「RAVEN 3」だが、ここまでご紹介した箇所以外のギミックも確認しておこう。

RAVEN 3 RAVEN 3
CPUクーラーメンテナンス用カットアウトは開口部が広いタイプ
トップ面には水冷チューブ配管用スルーホールが装備されている
RAVEN 3 RAVEN 3
「RAVEN 2」では“飾り”だったリアのハンドルが「RAVEN 3」からは持ち手として使用できるよう強化された
8段ある拡張スロットブラケットはスリット仕様。正圧設計の「RAVEN 3」では重要な通気孔の役割を果たす


■トップカバーの有効スペースは70mm

 マザーボード90度回転レイアウトは「RAVENシリーズ」の代名詞。「正圧設計」「煙突効果」などのキーワードは、すべてこのレイアウトにより実現されている。
 このスタイルを採用する事で、マザーボードの各端子やVGAコネクタはケーストップ部にレイアウトされるため、シャーシ部とトップカバーの隙間は重要だ。「RAVEN 3」のマニュアル(P.27)には、これについて解説があり、有効スペースは70mmとされている。


 以前のレビューでも触れたが、例えばDVI to VGA(D-Sub15ピン)変換アダプタを使うとトップカバーを閉める事ができない。その場合の回避方法として別途DVI to VGAケーブルを使用する事が推奨されている。D-Subの需要もだいぶ減ってきているとはいえ、手持ち資産でデュアルディスプレイ化するなどの用途では、まだまだ現役。導入を考えている人は要注意だ。

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RAVEN 3
RV03
外形寸法
W235×H522×D570mm
重量
11.4kg
カラー
ブラック、サイドパネルウインドウ仕様
対応フォームファクター
SSI-EEB/SSI-CEB/E-ATX/ATX/MicroATX
素材
強化プラスチックケース、0.8mmスチールボディ
ドライブベイ
5.25インチ×7、3.5インチ×10(6台は5.25インチアダプタ使用)、2.5インチ×2
拡張スロット×8
ファン
底面吸気:180mm×2(AP181 700/1200rpm、18/34dBA(120mm×3互換)
上部排気:120mm×1(900rpm/18dBA)
前面:120mm×4ファンスロット
側面:120mm×1ファンスロット
背面:120mm×1ファンスロット
フロントI/Oポート
USB3.0×2、オーディオIn/Out
電源ユニット
別売り

製品情報(マスタードシード株式会社)
 
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