|Antec初、売価6,000円台のオールインワン水冷ユニット
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.16は、メンテナンスフリーのオールインワン水冷クーラーAntec「KUHLER-H2O-620」をお届けする。
Antecは2010年6月末より同社新カテゴリとなる冷却機器の取り扱いを本格的にスタートさせ、「KUHLER-BOX」、「KUHLER-SHELF」、「KUHLER-FLOW」の空冷3モデル(いずれも終息)が登場。そしてその第4弾として「KUHLER-H2O-620」が3月に発売された。
Antecブランド初の水冷ユニットリリースに加え、市場想定売価6,000円台という価格も大きなトピックで、オールインワン水冷ユニットもここまで来たかと感じた人も多いだろう。
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市場想定売価税込6,980円も大きなトピックとなるAntec「KUHLER-H2O-620」 |
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売価だけを見れば入門キットの印象を抱くかもしれないが、果たしてただの初心者向けお手軽モデルとして烙印を押して良いのだろうか。ここからはAntecブランド初で、売価6,000円台を実現したオールインワン水冷ユニットの実力を徹底検証してみたい。
|「KUHLER-H2O-620」ディテールチェック
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外装パッケージサイズは実測でD230×W140×H188mm。大型空冷CPUクーラーのパッケージとほぼ同等 |
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内部も環境に配慮して紙製パッケージを採用。同梱品とウォーターブロックのカバーのみビニールおよびプラスチックが使用されていた |
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■ウォーターブロック
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公称値D70×W70×H27mm(厚さは実測値で28mm)のポンプ一体型ウォーターブロック。底面外周には大小14個のネジ、銅ベース部には10個のネジが確認できる。ちなみに興味本位でネジを緩めると、クーラント液が漏れだしてくるので触るべからず |
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■ラジエーター
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ウォーターポンプが心臓なら、ラジエーターはさしずめ呼吸器&循環器系。言うまでも無く水冷では冷却能力を決定付ける重要なポイントとなる。なお搭載ファンは120mmで、型番などは不明の7枚羽仕様。コネクタは3pinだが、パルスセンサーは無し。ケーブル長は実測値で150mmで、このモデル用にカスタマイズされたファンのようだ |
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■ウォーターチューブ
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ウォーターチューブの長さは公称値300mm。径は実測値で10mmの硬質タイプながら、取り回しに支障をきたすほどではない |
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|「KUHLER-H2O-620」付属品一覧
テストを始める前に、付属品一式を事前に確認しておこう。ジッパー袋に収められた付属品のほとんどは固定用リテンションキットで、空冷クーラーとの大きな変わりは無い。一頃の水冷ユニットは大掛かりなイメージだったが、現行オールインワンキットは非常に簡素化されている。
なおここでは画像で内容物を紹介するに留め、各々は取り付け方法の解説を参照して頂きたい。
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【AMD用リテンションキット】(画像左)と【Intel用リテンションキット】(画像右) |
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【マニュアル】1枚紙を折りたたんだ簡易的なマニュアルだが、日本語表記もアリ。豊富な図解で初心者でもわかりやすく配慮がなされている |
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