エルミタ的速攻撮って出しレビュー　Vol.79　エルミタ台湾特派員、「Z68 Express」マザーボードを買う

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｜SSDキャッシュ機能「RST SSD Caching」を試す

　Z68から新しく搭載されている機能として「RST SSD Caching」（Rapid Storage Technology SSD Caching）がある。こちらはSSDをHDDのキャッシュとして使用することで高速化を実現する機能だ。エルミタでは以前同様の機能を実現するハードとしてSilverStone「SST-HDDBOOST」を検証したが、これと同様の機能がチップセットに標準で付属されることになったわけだ。というわけで早速試してみることにした。

RST SSD Cachingを有効にするにはBIOS上でSATAのモードをRAIDモードに変更する必要がある

インテル(R)ラピッド・ストレージ・テクノロジーで高速を選択するとSSDをキャッシュとして使用できる

高速化には拡張モードと最速モードの2種類がある

SSDをキャッシュデバイスとして設定したところ。モードはあとから自由に変更が可能

標準状態のCrystalDiskMarkの結果

拡張モードを利用した場合

高速モードを利用した場合

　今回はキャッシュ用のSSDにcrucial「RealSSD C300 CTFDDAC064MAG-1G1」を使用してテストを行ったが、拡張モードではリード性能が大幅に高速化されたもののライト性能についてはほとんど変化がなかった。一方で、高速化モードではランダムライトが大幅に高速化されておりリード、ライトともSSD並のスピードを実現している。

｜本命チップセット「Z68 Express」は大いに期待できるのか

　今回は駆け足でZ68を採用した「GA-Z68X-UD3P-B3」をチェックしてきた。製品についてはエントリーモデルながら、他社のミドルレンジ並の機能となっており豪華な仕様となっている。また、動作自体も特に不安定な点もなく安心して使えるマザーに仕上がっていた。一方で、オンボード出力が無いモデルとなるため、これまでのP67マザーボードとの明確な違いは残念ながら見い出せない。唯一「RST SSD Caching」による高速化は魅力的ながら、期待されたBCLKのオーバークロック耐性についても大きな変化はなく、P67マザーボードから買い換えるほどの魅力は無いといえる。やはりZ68マザーの本命は外部出力付きのマザーボードということだろう。
　ただし、GIGABYTEでは今後P67シリーズを終了し、Z68シリーズに移行していくという事なので、新規にPCを組み立てる場合は非常に良い選択肢となるだろう。さらに今後、外部PLLを採用し、BCLKのオーバークロック耐性の高い製品の登場にも是非期待したいところだ。

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チップセット
Intel Z68 Express
対応ソケット
LGA1155
メモリスロット
4ｘDDR3 2133（OC）/1866（OC）
/1600（OC）/1333/1066
拡張スロット
PCI-Express2.0（x16）×2
/PCI-Express（x1）×3/PCI×2
内部ポート
SATA3（6Gbps）ポート×2
/SATA2（3Gbps）ポート×4
/SATA3（6Gbps）ポート×2
（Marvell88SE9172）
バックパネル
GigabitLAN ×1（Realtek RTL8111E）
/7.1ch HD Audio Codec
（Realtek ALC889）
/USB3.0ポート×2/USB2.0ポート×8
/IEEE1394×1/PS2ポート×1