|SandyBridge世代のメモリオーバークロック
LynnfieldやClarkdaleでは、メモリクロックが最大1600MHzまでに固定されているため、それ以上のメモリを使う際にはBCLKを上げて対応する必要があった。さらに、CPUごとに設定できるメモリクロックに制限があるため、Core i5/i3やPentium GといったCPUではメモリクロックの前にマザーボードやCPUが限界に達してしまうことも多かった。
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Core i7 870を使用した場合のBIOSメモリ設定。3倍(800MHz)〜6倍(1600MHz)まで設定が可能 |
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Core i3 530を使用した場合のBIOSメモリ設定。3倍(800MHz)〜5倍(1333MHz)までとCore i7に比べて制限されていることがわかる |
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SandyBridgeではメモリの設定が大幅に改善されており、P67やZ68といったパフォーマンスチューニングに対応するマザーボードの場合、BCLKを変更すること無く800MHz〜2133MHzの範囲でメモリクロックを選択できる。つまり、メモリ耐性さえ十分ならばCPUに関係なく簡単に2133MHz動作を実現することが可能となった。BCLKを変更する必要が無いため他のパーツへの影響も最小限に抑えられることを考えると、まさにオーバークロックメモリには最適のプラットフォームと言える。
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CPUにCore i5-2500Kを使用した場合(画面上)とCore i3-2100Tを使用した場合(画面下)のBIOS設定。設定できるメモリ倍率に違いはなく、Core i3-2100Tでも21.33倍の指定が可能になっている |
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|オーバークロック耐性をチェックしてみる
それでは「KHX1600C9D3X2K2/8GX」を実際にオーバークロックしてその耐性をチェックしていきたい。今回テスト環境としては「エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.79
エルミタ台湾特派員、「Z68 Express」マザーボードを買う」で紹介したGIGABYTE 「GA-Z68X-UD3P-B3」を引き続き使用。さらに今回は比較対象としてG.SKILLの「F3-12800CL9D-8GBXL」を用意した。こちらもSandyBridgeに最適化された4GB×2のデュアルチャネルキットで、標準動作クロックはPC3-10600(1333MHz)、XMPモードでは1.5VでPC-12800(1600MHz)の動作が保証されていている人気の高いモデルだ。
テスト環境 |
CPU |
Intel Core i5-2500K(3.30GHz) |
システムHDD |
Seagate「ST3500418AS」 |
グラフィックスカード |
eVGA「768-P3-1360-KS」(GeForce GTX 460 768MB) |
OS |
64bit版 Windows 7 Ultimate SP1 |
光学ドライブ |
PLEXTOR「PX-755A」 |
電源ユニット |
CORSAIR「CMPSU-750HX」(750W/80PLUS SILVER) |
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G.SKILL
「F3-12800CL9D-8GBXL」 |
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■G.SKILL「F3-12800CL9D-8GBXL」スペック
速度 |
DDR3-1600(PC3-12800) |
容量 |
8GB(4GB Module×2枚組)セット |
レイテンシ |
JEDEC SPD:DDR3-1333 CL9-9-9-24
XMP:DDR3-1600 CL9-9-9-24 |
電圧 |
JEDEC SPD:1.5V
XMP:1.25V |
備考 |
G.SKILLオリジナルヒートスプレッタ装着 |
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「F3-12800CL9D-8GBXL」のCPU-Zの結果 |
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