■1600MHz動作
まずは小手調べとして1600MHzでの動作を確認してみた。どちらのメモリもXMPにて動作保証されているクロックということで動作には全く問題はなかった。ちなみに「F3-12800CL9D-8GBXL」では動作電圧が1.5Vで設定されているため今回はそのままとしている。
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Kingston「KHX1600C9D3X2K2/8GX」1600MHz動作 |
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G.SKILL「F3-12800CL9D-8GBXL」1600MHz動作 |
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■1866MHz動作
1866MHzでの動作を確認してみたところ「KHX1600C9D3X2K2/8GX」ではメモリタイミングを10-10-10-27に変更すれば動作電圧を変更することなくOSの起動、ベンチマークの動作が可能となった。
「F3-12800CL9D-8GBXL」ではDRAM Voltageが1.5VではBIOSが起動しなかった。そのため「KHX1600C9D3X2K2/8GX」と同じくDRAM Voltageを1.65Vに変更し、メモリタイミングを10-10-10-27にしたところ、こちらもOSの起動、ベンチマークの動作が可能になった。
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Kingston「KHX1600C9D3X2K2/8GX」1866MHz動作 |
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G.SKILL「F3-12800CL9D-8GBXL」1866MHz動作 |
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■2133MHz動作
2133MHz動作の場合、「KHX1600C9D3X2K2/8GX」ではメモリタイミングをそのままで動作させた場合、BIOSの起動には成功するもののWindowsの起動が完了できなかった。そこで、10-11-10-27に変更したところOSの起動、ベンチマークの動作が可能となった。「F3-12800CL9D-8GBXL」ではメモリタイミングを緩く設定してもBIOSの起動に成功せず、今回の製品では2133MHz動作を実現することはできなかった。
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Kingston「KHX1600C9D3X2K2/8GX」2133MHz動作 |
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BIOSで動作を確認したところ。Core i5-2500K(画面上)だけでなくCore i3-2100Tを使用した場合(画面下)も2133MHzで動作していることが確認できる |
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オーバークロック耐性については、個体差も大きいことから全ての製品で同様の結果になるわけではないが、「KHX1600C9D3X2K2/8GX」のオーバークロック耐性は高いといえる。ただし、G.SKILLのようなオーバークロックメモリをメインに扱っているメーカーの場合、メモリは厳しく選別され、動作クロックごとに細かく製品化されてしまうため、オーバークロック耐性が低くなりがちな点には留意してほしい。逆にキングストンのように幅広いラインナップを揃えているメーカーの場合、詳細な選別が行なわれること無く製品化されるため、オーバークロック耐性の高い製品に当たる確率は当然高くなる。 |