エルミタ的速攻撮って出しレビュー　Vol.78　新型VGAクーラー「IceQ X」搭載 HIS「H685QNT1GD」検証

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｜92mm大口径ファンを搭載した「H685QNT1GD」

　このレビューで主役となるのは、「Radeon HD 4800シリーズ」登場の折、外排気型ファンで人気を博したVGAクーラー「IceQ」の最新モデル、「IceQ X」だ。HISの代名詞とも言える「IceQ」の進化版とあって、今後多くのモデルに採用される事が見込まれるわけだが、今回用意したモデルはRadeon HD 6850のコアクロックおよびメモリクロックをそれぞれチューンした「H685QNT1GD」となる。

　ここからは編集部所有の「Radeon HD 6850」リファレンスモデルと比較しながら、「H685QNT1GD」のパフォーマンスと、「IceQ X」の実力を検証していきたい。

編集部所有のRadeon HD 6850リファレンスモデル。見慣れた2Slotデザインの外排気型VGAクーラーが装着されている

「H685QNT1GD」GPU-Z 0.5.1の結果

リファレンスカードGPU-Z 0.5.1の結果

｜「H685QNT1GD」を比較画像でチェック

　リファレンス仕様のカードと比較するため、まずは画像でその外観をチェックしてみよう。
　最新モデルの「IceQ X」ファンは、残念ながら完全な外排気仕様ではなくなっている。いわゆる基板への「吹き付け型」仕様だ。これはクーラーのフィンでPCBへ吹き付けられた空気が、それぞれブラケット部と、ボードの外側を沿ってケース外部、内部へ排気されていく仕組み。
　一方リファレンス仕様の「HD 6850」は、いわゆるシロッコファンとプラスチックのカバーに覆われた、完全な外排気仕様だ。ファンが吸い込んだ空気をそのままブラケット部分の通気口から外に熱を逃がす仕組みで、両者は排熱方法の考え方に大きな違いがある。

	H685QNT1GD	リファレンス
高さ	120mm	110mm
長さ	220mm	230mm
幅	23.6mm	23.6mm

HIS「H685QNT1GD」（上）とAMDリファレンスカード（下）では長さで10mmの差がある

補助電源はどちらも横配置の6ピンコネクタ1系統、実際にケースに収める際には電源コネクタの長さ分、あと2センチぐらい長く必要だと考えて置いた方がいいだろう

CrossFireブリッジコネクタは、それぞれデュアル構成までサポート

インターフェイス比較。「H685QNT1GD」はDVI-D、DVI-I、HDMI、DisplayPortの4系統。3画面同時出力をサポート。リファレンスボードはDVI-D、DVI-I、HDMI、MiniDisplayPortの5系統。デイジーチェーンやハブを使用することにより最大6画面の出力が可能

リファレンス基板（写真上）と、「H685QNT1GD」（写真下）。基板の長さや搭載チップの位置から、PCBはオリジナル設計であることがわかる

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GPU
AMD Radeon HD 6850
Cooler
IceQ X
コアクロック
820MHz
メモリクロック
4400MHz
ビデオメモリ
1024MB
メモリタイプ
GDDR5
メモリバス幅
256 bit
インターフェイス
PCI-Express2.1（x16）
カードサイズ
D235×W42×H135mm

製品情報（Hightech Information System Limited（HIS））