「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.64 遠距離通勤暇つぶし企画第2弾「COWON V5」を使ってみた
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サウンド調整機能「JetEffect 3.0」にも対応
次に「COWON V5」のサウンド機能をチェックしてみよう。対応するサウンド形式は、MP3/2/1、WMA、OGG、WAV、FLAC、TTA、APE、MPC、WVでよほど特殊な形式でない限り問題ない。再生機能も豊富に用意されており、選曲、巻き戻し、区間リピート、再生速度変更などが可能となっている。
・サウンドプレーヤーのユーザーインターフェイス。こちらで現在再生中のファイルの詳細情報も確認できる
・Settingsからは、再生速度、リピート機能、ランダム再生などの設定が可能
「COWON V5」はCOWON製メディアプレーヤー最大の特徴であるサウンド調整機能「JetEffect 3.0」にももちろん対応する。「JetEffect 3.0」では一般的なイコライザ機能に加えて、音響技術「BBE+」を組み合わせた実に39種類ものプリセットがあらかじめ用意されている。さらにそのうち4つはユーザー独自の設定が保存可能となっているため、自分でお気に入りの設定を登録しておくことができる。また、自分で設定するのが難しい場合はネット上に多く投稿されている他ユーザーのおすすめ設定を参考にするといいだろう。
・「JetEffect 3.0」では39種類のプリセットが用意されている。そのうち4つはユーザー設定が可能
・こちらは一般的なポータブルメディアプレーヤーでも用意されていることが多いイコライザ設定。各バンドのレベル、周波数、バンド幅が設定可能
・BBE社の音響機能「BBE+」設定画面。「BBE」は音を鮮明に、「Mach3Bass」は低音域のブースター、「3D Surrond」は立体音響、「MP Enhance」は圧縮によって欠損したデータを補完する機能だ
・ステレオ機能設定画面。「Stereo Enhance」は音場効果の向上、「Reverb」は残響効果を設定する
「COWON X7」をチェックした時にも感じたが、音楽に合わせて自由にサウンドを調整できる「JetEffect 3.0」の効果は非常に大きく、一度慣れてしまうと他のポータブルメディアプレーヤーでは物足りなく感じてしまう。
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大型液晶でピクチャービューアーも快適
もう1つおすすめのアプリケーションとしてピクチャービューアー機能がある。「COWON V5」の液晶は800×480ドットと解像度も高いため、画像も非常に鮮明に表示することができる。さらに、SDカードスロットも搭載しているため、デジカメで撮影した画像をすぐに確認したい場合などに非常に有効だ。
・「DSC-HX5V」で撮影した画像を表示したところ。ファイルサイズが約4MBと大きいため読み込むのに時間がかかるものの表示は鮮明だ
サムネール表示、ズームイン/ズームアウト、回転といった機能に加えて、スライドショーやコミックビューア機能もあるため、通勤中に漫画や小説を読む場合にも利用することができる。
・ピクチャービューアーのユーザーインターフェイス。ファイルサイズ、画像サイズ、解像度などが確認できる。サムネール表示やスライドショー表示にも対応する
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その他の機能もチェック
「COWON V5」ではこれまで紹介して機能以外にFlashプレーヤーやボイスレコーダーなどの機能が搭載されている。さらにOSにWindows CEを採用しており、ランチャーから移行することもできる。Windows CEは最も基本的な機能しか搭載していないCoreバージョンのため、全てのソフトが動くわけではないが、ARM版のソフトは動作する可能性がある。機能を拡張したい場合は自己責任にてチャレンジしてみるといいだろう。ただし、OSの起動に関係するファイルなどへもアクセスできるようになるため削除しないように注意が必要だ。
・「swf」ファイルを再生できるFlashプレーヤー。あらかじめいくつかのゲームファイルが用意されている
・ボイスレコーダーソフト。上部に搭載しているマイクを使用し録音する
・ランチャーからWindows CEへ移行することも可能。元のランチャー画面に戻る場合は「COWON Launcher」を選択する
・フリーセルやソリティアといったゲームも用意されている
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非常に強力な動画再生能力を持つ「COWON V5」
前回お届けしたCOWON「X7」(エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.59)
の冒頭でも触れたが、筆者の通勤時間は片道約3時間弱、往復約6時間と非常に長い(いや本当に長いんです)。そこで、普段は貴重な睡眠時間として利用しつつ、なんとか長い通勤時間をやり過ごしている。
ところがである。今回「COWON V5」を試用した約1週間は、好きな動画を鑑賞しながら通勤する“動画三昧”の実に楽しい日々を過ごす事ができた。
(1)画面が大きく綺麗
で、
(2)長時間見ていてもあまり疲れない
、というのがその大きな理由である。途中、さすがに3時間近く手持ちで動画を見ていると197gという重さがじわじわと堪えてくるという場面もあった。さらに本機の最大のウリである画面の大きさが災いし、混んでいる電車の中では少々周囲の目が気になることも。それでも、ポータブルメディアプレーヤーとしては間違いなく最高峰の動画再生機能を持っているという事実はやはり捨てがたく、おかげで睡眠不足に悩まされる1週間となってしまった。
PCユーザーの中でも、アニメを始めとした動画再生にこだわりがあり、いつでもどこでもお気に入りのコンテンツを高画質で鑑賞したいと考えている人には是非「COWON V5」はおすすめの製品だ。
加えて高画質な動画を簡単に用意したいというユーザーは
「HVR-BX1」
とのセットモデルもオススメだ(その理由は是非察していただきたい)。「COWON V5」の性能を存分に引き出す良き相棒となってくれるのは間違いないだろう。
機材協力:株式会社コウォンジャパン
© GDM Corporation All Rights Reserved
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・ディスプレイ:1670万色、4.8インチワイドタッチスクリーン液晶
・解像度:800×480ドット
・本体サイズ:W128.0×H82.0×D15.7mm
・本体重量:197g
・バッテリー:音楽最大45時間/動画最大10時間
・対応サウンドフォーマット:MP3/2/1、WMA、OGG、WAV、FLAC、TTA、APE、MPC、WV
・音声コーデック:MPEG1Layer 1/2/3、WMA、OGG Vorbis、PCM、FLAC、True Audio、Monkey's Audio、MusePack、WavPack
・対応ビデオファイルフォーマット:AVI、WMV、ASF、MP4、MKV、MPEG、DAT、TS、TP、TRP、M2TS、3GP
・対応ビデオコーデック:DivX 3/4/5、Xvid、H.264(MPEG4-AVC)、WMV 9/8/7、MPEG1
映像解像度:最大1280×720ドット/30fps
・
COWONサイト
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